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抗うつ薬と睡眠薬

 私は今、精神科に通っています。治療のために薬を処方してもらっています。初めての服薬から3か月を越えたことに気づいたので、薬との現在をまとめてみました。

処方理由

 私の体は、いわゆる「普通」の方と比べると、繊細で刺激に弱い傾向があります。そのせいか、季節の影響を受けやすく、多いとき一年の半分がうつのような状態になります。特に注意が必要なのは冬と夏です。

 精神科の先生が言うには、季節性感情障害や気分変調障害の可能性があるそうです。人は冬になるとうつになりやすい傾向があります。それが常習化している障害だそうです。抗うつ薬と睡眠薬による治療が効果的なのだとか。

 抗うつ薬はともかく、睡眠薬も必要なのか疑問に思いました。そこで、体調を崩しやすい時期だけに処方してもらうのではダメなのかと尋ねました。却下されます。先生によると、普段から飲み慣れていることが大事なのだそうです。

 なぜ、抗うつ薬だけではなく、睡眠薬も処方されるのかというと、うつの改善には睡眠が最も重要らしいです。しかし私は、ストレスによって夜眠れなくなったりもします。だから睡眠薬もあわせて処方されたのでした。

 病院に行かない私は基本的に薬の服用経験が少ないです。薬局の薬も、ほとんど勝手がわからないため薬に慣れていませんでした。そのため、どちらとも効果の弱いものを服用させてもらっています。

 薬は2種類とも就寝前の服用です。食後2時間以上の間を開けないといけません。最初は寝る時間に合わせて飲んでいましたが、不都合があったため、今は効果時間にあわせて飲んでいます。

抗うつ薬

 抗うつ薬を飲むと、体調が安定しやすくなりました。特に実感の大きい変化は、思考や感情を切り替えやすくなったことでしょうか。

 私は綱渡りをするような感覚で体調管理をしていました。不調の底が上がったような、安全領域が広がったような感覚でしょうか。

 やたらとぼんやりしたり、悲観的になったりすることが減りました。たとえ崩れたとしても短時間で治しやすいです。体調管理が楽になりました。

 ニキビや肌荒れなどの第3類医薬品を飲むと抗うつ薬の効果が薄まりました。私は普段の粗食を補うため、繊細な体の疲労予防のため、ついでに肌荒れ予防のために薬剤を飲んでいます。

 念のため、薬によって飲み合わせに問題はないか尋ねました。薬局の方には問題ないと言われましたが、飲み始めてから5日くらいに変化がありました。

 調べてみると、ビタミンB6を取りすぎると精神障害になりやすくなるらしいです。これのせいでしょうか? 抗うつ薬を飲んでいる場合、注意が必要だと学びました。

睡眠薬

 一番の効果は、眠るまでに30分から1時間ほどかかっていた入眠がスムーズになったことでしょうか。薬を飲み始めてから10分とかからずに眠れるようになりました。

 しかし、大きな変化というほどのものはありません。もともと、体調が大きく崩れたりしなければ、夜眠れなくなるということはありませんでした。

 問題は朝が起きにくくなったことでしょうか。睡眠薬の効果時間を測ると、私の場合は10時間前後でした。そのため、起きる時間から逆算して18時に夕飯を食べ、21時に服薬、翌日7時前後に効果が切れるようにしています。

 まれに起きる時間が6時や8時になったりしますが、大体は7時を中心に6時半から7時半くらいの間に起床します。

 また、服薬は21時ですが、就寝するわけではありません。薬の効果時間に合わせて服薬しているだけです。

 実際には22時から23時くらいに就寝します。薬を飲むとすぐに効果が出始めるので、眠気に耐えて起きていられるのが、私の場合は1時間から2時間くらいでした。

副作用

 主な副作用は眠気があるということです。抗うつ薬と睡眠薬、両方の副作用です。こちらは数日で慣れました。

 初めて薬を飲んだ翌日は一日中寝ていました。夜になっても眠たかったです。2日、3日と過ぎていくうちに眠気は改善していき、5日ぐらいすれば、いつも通りに過ごすことができるようになりました。

 食事量が増えました。これは嬉しい副作用です。私はストレスになると暴飲暴食ではなく、食べられなくなってしまうのです。

 それは、もともと食事に頓着がなかったとか、食事が刺激のひとつであるとか、過去のしがらみとか、いろんな理由があります。実は、痩せ気味の体がコンプレックスなので今後に期待です!

 薬を服用するようになってから鼻血が出るようになりました。先生が言うには稀にあるそうです。私の場合、鼻血が垂れてくることはありません。鼻がつまりやすくなりました。鼻をかむと血の混じったものが出てくる状態です。

 薬を飲み始めた時期が春だったこと、定住先が決まらない不安定な状態が相当堪えていたことから、最初は花粉症やストレスなども疑いました。

 しかし、鼻が詰まりやすくなった以外の症状の変化はありません。また、私の鼻血は鼻をかみすぎて粘膜が傷ついたわけではありません。家が見つかって安心できても鼻血は変わりませんでした。

 しかし、病院が変わったとき、薬を服薬しない期間がありました。それに伴って鼻血が改善していったのです。再度、飲み始めたらもとに戻りましたが。

薬へのハードルが低くなった

 もともと、私は薬に対して苦手意識がありました。薬局などの薬もほとんど利用したことがないのはそのためです。

 でも、抗うつ薬と睡眠薬を服用したことで、薬の効果や副作用との付き合い方が何となくわかってきました。

 私は普段粗食をしています。しかし、それでは栄養が偏ってしまうため、ビタミン剤で補っていました。

 病院からの薬に慣れた私は、今年初めて第3類医薬品というものに挑戦してみました。これは私の中では大きな一歩です。

 結果としては、飲み合わせに注意が必要となりましたが、自分は薬と建設的に付き合えるんだという自信につながりました。

現状に対するまとめ

  • 体調管理がしやすくなりました。毎日が楽です。

  • 薬の効果を活かすためには、生活習慣との調整や自制が必要でした。これは薬に関係なく、生活する上での基本なので問題にはなりませんでした。

  • 副作用には眠気と鼻血がありました。眠気は、体が薬に慣れるまで生活に影響がありました。

  • 薬に慣れたおかげで苦手意識が改善しました。これからは薬を活用できるように、建設的な関係を築けそうです。

 こんな感じでしょうか。個人的には、薬に対する認識を改善したことが一番嬉しかったです。


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