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母親はもちろんそんなことは忘れていた。

紙をたくさん扱うため指サックを買いたくなった。
いろんな種類があるけれど、私がブランドとして認知してるのはプラスさんの「めくりっこ」だけである。
他の指サックを使ったことがないので、なにが違うのかはわからないけど、指サックというニッチな商品だけど、人によっては装備品になりうるものに、名前がついてるのが気に入っている。

お風呂に入った後、のんびりしていると、母親が「小学校の時の校歌の楽譜ある?」と聞いてきた。
小学生の時、校歌のピアノの伴奏をしたので楽譜をもらってはいたが、流石にもうない。
理由を聞いたら、同窓会でみんなで校歌を歌うことになり、指揮を任せられたのだそうだ。
母と私は同じ小学校を卒業している。
なぜ指揮になったのか聞くと、指揮者に推薦されたらしい。
小学校の音楽会の時、1組が推薦してくれた人の指揮、3組が母親の指揮で、自分は片手で指揮をしていたのに、母親は両手で指揮をしていたことに感動したのを今でも覚えてたからだそうだ。
母親はもちろんそんなことは忘れていた。
何気ないことに心のピントが合う瞬間はある。
きっと昔から母は、ピントを合わさずにはいられないような魅力がある人だったのだろう。

一緒に校歌を歌った。

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