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スクラム開発で個人のベロシティは計測するべきか

個人でのベロシティの集計をしてスプリントに載せるタスクを決めたいみたいな話がチームで出たので自分の現時点での見解をつらつらと書き出してみます。

最初に前提として、ベロシティはチームが特定の1スプリント内に完了できる作業を見積もるための指標で個人に適用する目的で使用するものではないと考えています。

https://www.atlassian.com/ja/agile/project-management/velocity-scrum


個人に対してストーリーポイントを見積もって足す形でチームのタスクを見積もってしまうと、個人の病欠や差し込みタスクなどによってチームのベロシティがより大きく影響されることになり、計画を立てる上での不確実性が増すことになると思います(単純にベロシティが安定しない)。

こういったことを考えるとベロシティを集計するのはチーム単位でやるのが良さそうです。
個人で見積もりたくなってしまうのは、デイリースクラムなどのスクラムイベントをストリクトにやっていない場合などにチームのスプリントゴール達成にあまり意識が向かず、個人のアサインされたタスクを終わらせることにフォーカスしている現状があるからだと考えています。

プロジェクトの計画を円滑に進められるような安定したチームでのベロシティを出すには個人のゴール達成ではなくてチームのスプリントゴール達成を意識して、「スプリントの期限に対して遅れが生じそうな人のタスクを手伝う」、「スプリント内のタスクのレビューは自分のタスクよりも優先的にやる」など、チームとしてそもそも今のタスクの進め方から振る舞いを変える必要がありそうです。

ただ、これはスクラム開発をストリクトにやった場合の話でこれをやろうと思うとスクラムイベントをもっと厳密に行う必要があるので単純に作業時間などはどんどん削られていきます。

チームの規模的にもスクラム開発をここまでは意識しない選択も良い選択だと思うので、ここら辺の話が継続的にできるチームが良いな〜と思ったところです。


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