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初期短編集『やぎのふしぎ』発売

漫画:加藤山羊/原作:矢樹純の初期作品の短編集『やぎのふしぎ』が電子書籍として本日各ストアにて発売されました。

収録作品は自分がギャグ漫画からストーリー漫画に転向して初めて投稿し、スピリッツ賞の奨励賞をもらった「天使の穴」と、同じ頃に営業用に書いた「ジロー君刑事」、そして受賞後にスピリッツの増刊誌に掲載された「ランニングドリーマーズ」の読み切り3本です。

こちらの記事の中盤くらいの、【ギャグ漫画でデビューしたものの人気が取れずクビ】→【ストーリー漫画で投稿からやり直し】→【ドSの担当さんにストーリー漫画の基本を叩き込まれる】…という時代に書かれた、どれも十数年前の作品です。
「ランニングドリーマーズ」は2030年の近未来の話として書いたのですが、読み返してみて2020年に東京オリンピックが開催されたことになっているのに気づきました。自分にはギャグ漫画の才能はなかったけれど予言者の才能があったようです。

3つの作品の中では「天使の穴」が一番古く、「ランニングドリーマーズ」は受賞後についてくれた担当編集さんに指導を受けながら書きました。こうして順番に読んでみると徐々に自分が作家として成長してきたことが分かり、編集さんに育ててもらって今ここにいるのだと実感します。
これまで何人もの良い編集者さんに出会えたことに、改めて感謝しています。

今読むと荒削りだったり、セリフやテンポがいまいちだったりと色々目につく欠点もあるのですが、どれも面白い(と今でも思う)、大好きな作品です。
3本の読み切りが収録されて330円とリーズナブルなお値段になっていますので、よろしければぜひ読んでみてください。

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