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【0029】亀有の川亀さんの鰻を食べて、鰻の産地偽装に思いを馳せてみる。

亀有の川亀さんの鰻をいただきました。

年末に鰻を食べました。亀有駅の南口の商店街にある川亀さんで、蒲焼きをテイクアウトしました。自宅で温め直して鰻丼にしていただきました。「 串打ち3年、裂き8年、焼き一生」とも言うらしいです。さすが老舗の極上鰻です。絶品、至福のときでした。


鰻の産地偽装、あるある系の話です。

さて鰻や牛肉など産地偽装が話題に上ることがあります。いや最近、特に多くなっている気がします。鰻に関しては、海外産を国産と偽るのは良くある話です。国産鰻に関しては天然物と称して養殖鰻を提供するのもあるある系の話ですね。

つい先頃、ふるさと納税の返礼品となったことで地元産の鰻が調達できなくなり、鰻料理店が(国内産ながら)産地偽装して鰻を提供したことが話題になりました。本来の地方応援をする、ふるさと納税が原因で地域の名店がうっかり評判を落とす結果になったというのは(お店の不注意もあるのかもしれませんが)、なんともはやという感じです。「なんとも、はや」、いや「なんと、もはや」でしょうか。言葉遊びが過ぎたかもしれませんが、もはや呆れる(あきれる)状況が生じています。

ふるさと納税ではなく「ふるさと寄付」とかに名称変更するとともに、居住地の住民税の控除とは切り離した方が良いように思います。もっともそうすると「ふるさと」への納税というか寄付額は減ってしまうかもしれません。もちろんふるさと納税で潤って助かっている自治体もありますから、あくまでも個人的な意見(のレベルに過ぎない話)です。地域振興をいかに進めるか、なかなか難しいですね。

鰻の国内消費量と輸入量は、どの程度なのでしょう。

ところで鰻、そもそもどのぐらい輸入されていて、国産の養殖鰻、天然鰻の割合はどのぐらいなのでしょうか。農林水産省のWebサイト掲載の情報では、国内で消費されている(食べられている)鰻6万トン強の3分の2が輸入だそうです。そして国産の天然鰻は63トン、わずか0.1%のようです。

6万トン(6千万kg)を日本の人口約1億2千万人で割ると、一人当たり0.5kg(すなわち500g)です。ナンチャッテ計算ですが、日本人は鰻好きながら平均値で(眺めて)みると案外と食べていない感じもします。まぁ鰻、お安くはない高級品ですものね。そして、ゆえに各種の偽装が発生している訳です。

鰻一匹の重さは、どのぐらいなのでしょうか。

ところで鰻一匹の重さはどのぐらいでしょう。小さめだと100グラム、大きめだと200グラムといったところ。さらに大きい特大サイズだと250グラムもあるようです。先の一人当たり500gという年間消費量を、更にナンチャッテ換算すると、2匹から5匹ですね。

『うなぎのサイズは「10kgまでうなぎを入れられる箱」に何尾入るかを基準にして決められています。』とのことです。必ずしも大きければ良いという訳でもなくて、地域や習慣により、好まれるサイズが異なるというのは面白いですね。

鰻、今年2024年のお値段はどうなのでしょうか。昨年2023年は国内産の稚魚、浜名湖界隈ではメッコと呼ばれているシラスウナギが(最近の)例年よりも豊漁で価格が抑えられたという話もありました。輸入鰻が円安で高騰するなかで、少し明るい話題でしたね。

今夏の土用の丑、鰻の価格はいかほどでしょうか。ちなみに養生訓で鰻を土用の丑の日に食べるようにというのは、夏場に体調を崩すのを防ぐためだったそうですね。もっとも天然鰻がもっとも脂が載るのは冬場みたいです。そう言えば川亀さんの鰻は、脂が程よく載っていてふわとろでした。

2024年1月2日(火)記

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