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あなたはどこまで読み取れる?娘の本当の気持ち

表情や仕草を読み取りながらとるコミュニケーションは、言葉のみのコミュニケーションと比べ、情報量はもちろん意味合いも全く異なる世界です。

どんなふうに違うのか、どういう事が分かるのか、そんな疑問にお応えするためにも自分(やぎ)がみているコミュニティの世界を共有しようと思います。

どんなところを観察し、どういうふうに解釈し受け止めているのか、少しでも皆さんにこの世界を共有できたら嬉しく思います。

実際にあった娘の話をもとにこの記事を書いていきますので、ぜひ皆さんも推理しながら読み進んでいただけたら幸いです。

【あなたはどこまで読み取れる?娘の本当の気持ち】

私の娘(5歳)は幼稚園に通っていて、学校まで送り迎えをしています。
車での送り迎えは禁止のため基本徒歩。

ある日、娘を迎えに行く途中でぽつぽつと雨が降ってきました。
傘をさすほどの量ではなく、ぽつ...ぽつ...という具合。

幼稚園に到着し娘と帰ろうとすると「ちょっと待って!」と急に娘がジャングルジムに向かって走り出しました。

このときのジャングルジムはほかのお友達も遊んでいたため、少しにぎやかな状況。

娘はジャングルジムに向かいながら、実際に手は触れていませんがお友達を手で退けようとする仕草が見られました。
夢中になっている感じですね。

ジャングルジムに到着すると娘は登れる場所を探してうろうろ...。
そうこうしている間に雨が強くなってきました。

ジャングルジムが雨で濡れ手や足が滑ったり、お友達とぶつかってけがをするかもしれません。
雨に濡れて風邪をひいてしまうのも大変です。

「雨も降ってきてるから、今日は帰ろうー」と声を掛けました。
すると娘は「ちょっと待ってってば!」と言うことを聞いてくれません。

他のお友達が娘を割り込んできて、娘のアゴが少し前に出ました。(アゴが前に出る表情は「攻撃的な怒り」です)

もし、このままジャングルジムに登ってほかのお友達の足をどけたり引っ張ったりしたら大変です。
雨もやみそうになくほかのお母さんも「帰るよ」と声をかけ始めました。

自分も「また明日遊ぼうー、ほら帰るよー」と声をかけながら体を帰る方向に向けました。

すると娘は「ちょっと待ってー!」と焦ってこちらに向かって走ってきました。

このとき、娘の表情は純粋な「悲しみ」の表情を浮かべながら涙をにじませていました。
(※主に悲しみは「大切なものを失ったとき」「助けてほしいとき」をきっかけに沸き起こります)

お話はここまで。

皆さんはどう思いましたか?
どうして娘はジャングルジムに登りたかったのでしょうか。

普段よくある光景かもしれませんが、このとき自分は「失敗した」と思いました。

てっきり「娘はもっと遊びたい気持ち」だと思っていたからです。

下記にて解説を記載しますが、もし推測がまだでしたら、じっくり考えてみてもらえると嬉しいです。

...

……

では、解説しますね。

まず、注目すべきポイントは3つ
・お友達を手で退けようとする仕草
・割り込まれてアゴが前に出る表情
・帰る際に純粋な「悲しみ」の表情

先に述べたように「娘はもっと遊びたい気持ち」だったと仮定してみると...
・お友達を手で退けようとする仕草
・割り込まれてアゴが前に出る表情
上記の説明はできます。

いわゆる「怒り」の感情の起伏をきっかけに起きる行動です。
怒りは「目的や目標を阻害され、邪魔と認識したものを排除したい」という意味があります。

「もっと遊びたい」からお友達を手で退けて、「もっと遊びたい」のにお友達に割り込まれて怒りを感じる...。
ここまでの説明はできます。

しかし、最後の「悲しみ」の説明がつかないんですね。
悲しみは「大切なものを失った」「助けてほしい」という意味があるのですが、「もっと遊びたかったのに親が帰ろうとして遊べなかった」となると「怒り」が混ざるはずなんです。

もちろん「遊ぶ機会を失った」という悲しみもあると思うのですが、「もっと遊びたい」という目的があったとして、それを叶えさせてくれない親に対して少なからず「怒り」も沸き起こるはずです。

そうなれば「悲しみ」と「怒り」が混ざり「悔しい」という気持ちになります。
言葉にすると「この分からず屋!」というような感じでしょうか。

しかし、今回は「怒り」が混ざっていない純粋な「悲しみ」。

ジャングルジムに登りたくてお友達を退けて、割り込まれて怒りを感じて、帰ろうとして純粋に悲しみを感じる動機…。

娘と手を繋ぎながらぐるぐる考えているとある1つの動機に至りました。
すべての辻褄が合う1つの動機...。

それは「お父さんに自分の成長を見せたかった」です。

この動機だと、お父さんが迎えに来てくれた、ジャングルジムに登ってお父さんを驚かせたい、お友達を手で退けて、割り込まれて怒りを感じるという説明ができます。

そして、その成長を見せたかったお父さんに背を向けられたら...
自分の成長を見てもらえないと思ったら...
どんな気持ちになるでしょうか。

そこに怒りはなく、とても辛く深い悲しみを感じ、心は傷つくはずです。
「あなたに興味はない」と言っているのと一緒です。

確認を踏まえながら娘に聞いてみました。
「お父さんにジャングルジム登るところ見せたかったの?」
「...うん」と涙をにじませていました。

これはやってしまったと思いました。

すぐに「ごめんね、今日は雨が降っているから早く帰らないといけなかった、また明日晴れたら見せてくれる??」
と言ったら「うん!」と笑顔で答えて「足をこうやって上げて登るんだよ」と教えてくれました。

もし、表情や仕草を見ることができなかったら...
「もっと遊びたかった」だけと勘違いをしていたら...

「わがまま言わない」「もう置いて帰るよ」「いうこと聞かない子は」「たくさん遊んだでしょ」
こんな的外れなことを言ってもっと子供の心を傷つけていたかもしれません。

よく表情や仕草を通じて「相手の本音を見抜く」というような表現があります。
確かに「本音を見抜く」こともできるかもしれません。

しかし、どうしても「見抜く」という表現は相手を侮辱しているような言葉に聞こえてしまいます。

私個人的に、表情や仕草は相手の気持ちを考察し心に寄り添うことだと思っています。

少しでもそんな考え方が広がったら嬉しいなと感じています。

さいごに

まだ、始めたばかりのnoteですが、少しづつ表情や仕草を通じて相手の気持ち、自分の気持ちを読み取る方法を発信していこうと思っています。
(有料ですが、安い価格帯で考えています)

もしよければ、フォローまたはRTしていただけると嬉しいです!

ここまでお付き合いいただきありがとうございました🙌✨

ドキ(✱°⌂°✱)ドキ