伊藤真の法学入門

 最近ずっと中国関係の本だったので、気分転換に別ジャンルの本。どうでもいいけど伊藤真とかいわれると伊藤誠しか思い付かない。

 法律は前から勉強したかった。理由はふたつ。
 ひとつは歴史のため。歴史を学ぶ上で、その国の法律を理解することは必須といってもいい。特に私の好きな古代ローマは史上初めての統治国家であり、ローマ法ぬきにその歴史は語れない。
 もうひとつは実益。私は去年、まる一年かけて職場とバトっていたのだが、その際に法律系のカードを使った攻撃は非常に有効だった。バトルは泥沼化した挙句勝ったのだが、次似たようなことが起きた時に少しでも有利になるよう、法律の知識を増やしたい。

 以下、読んだ感想。

 法律は歴史よりも抽象的な話題が多い。頭の使い方がまったく違うので、気分転換としては最適。ちゃんと頭使いながらでないと置いていかれるので、適度な集中力を保ちながら読めた。

 特に興味を惹かれたのは幸福追求の自由と、公共の福祉。どちらも憲法に記載されていることだ。個人の幸福vs集団の秩序と言い換えてもいい。職場とのバトルの争点もこれだった。

 一度では理解し尽くせないし、この一冊では不十分でもある。特に憲法を理解しなくてはその下にある法律も理解できない。次、読むなら憲法の解説書だろうな。

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