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ある科学者の憂鬱(後書き)


後書き
私が佐伯君からこのレポ-トを頂いたのは、3か月前の事です。
佐伯君の知り合いで、新美と言う人の事が書いてありました。

人は、自分の考えや感情が優先し他人の心情も自分中心に考えがちです。
他の人が、自分の為にと思って発した言葉であっても、
その相手に対して悪感情があれば、忠言も受け取る事が出来ません。
そして、嫌悪感があれば、忠告してくれた人を快くは思いません。

今回の佐伯さんが私の所に持ってきたレポートは、
佐伯さんが、嫌悪をもった感情で新美さんを判断し、
新美さんの心情までも佐伯さんが独断で書いてありました。
その文章を、私は素直に受け入れ、少し手を加えた所もありますが、佐伯さんの気持ちを尊重し小説といたしました。
その方が、佐伯さんの意に沿っていると思ったからです。

私も真実の新美さんは知りません。
もしかすると、新美さんは佐伯さんも思っていた通りの人間性の悪い人物かも知れません。
読者の方にお願いがあります。
新美さんに好感を懐き、新美さんの台詞だけを拾い出し、ト書や、新美さんの心の声(佐伯さんの心情)を無視して、新美さんに悪感情を持たずに素直に、読んで頂きたいのです。
果たして、新美さんが、佐伯さんのおっしゃる通りの人格の劣る人間なのでしょうか?

新美に悪意、偏見を持たずに、新美の言葉だけを忠実に読んで頂くならば、
違う新美の人間像が見えてくるかも知れません。
お手数ですが、再読して頂けると幸いです。
尚、事件が解明されていない為、この続編も機会があれば書いていきたいと思っております。

この続編が「(続)三つ子の魂百までも」に続き、そして 「ある天才科学者の幽霊」
「ある天才医学者の幽霊」
で、完結致します。
ご精読ありがとうございました。
     終

https://note.com/yagami12345/n/n841cd020ab88

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