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夏の想い出(140文字の小説)

私が夏になると思い出すのは
香取線香の匂いと蚊帳である
今時蚊帳など吊るす家は無いと思うが
蚊帳には、風情があった。
香取線香の匂いにも、不思議な感情を抱く
今からみると遠い昔の話だが、
振り返りって見ると昨日の様にも感じる
あの時の祖母も父も母も、もうこの世の
人では無い
ただ、お盆を待つだけ。


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