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(新々)三つ子の魂百までも 35



僕は見た夢の事を裕美さんに伝えた。
裕美さんは、にこやかに聞いている。
「大丈夫よ。」
と、笑って応える裕美さん。
「大丈夫じゃないって!辞めて下さい。
お願いだから。」
と、懇願する僕。

「でも、ここを解明しないと解決にはならないわ。
解決しないとレポートも出せないよ。
レポート出さないと記事には出来ないよ。
記事にしないと、お金も入らないよ」
と、ここで強欲な姿を見せる裕美さん。

「でも、命掛けのレポートなんて・・・・
そんな、お金どうでもいいじゃないですか?」
と、懇願する僕。
そんな、話の最中に林田からの電話が僕に入る
 
修の撮った写真ができたみたいで、
編集者の人が会いたいとの事である。

林田は記事にする準備を着々と進めている。
抜け目の無い男だ。

今日の午後3時に探偵事務所に於いて、
編集者を交え懇談する事になった。
僕の心配をよそに、裕美さんは元気はつらつだ。

編集者の人は女性であった。
以前、僕はその人にお会いしたことがある。
桜町櫻子さんは、僕の事を覚えていなのか、僕に
名刺を差し出してくる。
紺色のビジネススーツにショートヘア。
キャリアウーマンそのもので、独身子供なし。
年齢はアラフォーぐらいか?
身長は170cmを超えるみたいで、一見ハーフ風に見えるが
純粋の日本人である。かなりの美人である。
滝川クリステルを少し和風にした感じだ
なお、桜町櫻子と云う名前は本名では無い、との事であった。

林田は、いつものスタイル。
何故かベレー帽をかぶっている。
最近、顎髭も伸ばしている。
おしゃれのつもりなのか?
それとも、無精髭か?







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