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不埒な昔話 鶴の恩返し編(180字の小説)

助けられた鶴は、恩返しの為に自分の羽を紡ぎ織物を作る。
その織物は高額で売れた。
お爺さんは、鶴が自分の羽を紡いで織っている事は知っていた。
「あの鶴は、もうすぐに羽が無くなる。その時は・・」
と、企んでいた。

その事を露とも知らずに鶴は健気に織物を作る。
そして、鶴は全ての羽毛を無くした。
鶴は飛ぶ事も出来ずに、お爺さんに連れられ屠殺場に。

鶴のお肉は珍しく高額で売れた。

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