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殺人ロボット(最終回)

最終回
「・・・」
俺は何も言わず、愛子から逃げる様に側から離れた。
本来ならば、殺した遺体の処理と現場を
元に戻し証拠の隠滅をするのだが、
愛子に現場を見られては、隠滅などできない。

掟を破った俺は組織から消されるであろう。
それとも、今 爆死させれるかも知れない。
私は、速やかに殺しの現場のホテルから出て行った。

…愛子さんは、警察に報告するだろう。
その時が俺の命日だな…
と、思いつつ愛車を走らした。だが、ある事に気付いた。

…このままでは、組織は愛子さんの生命を狙う!
愛子さんが警察に伝えるまでに、俺は自首しないと、
愛子さんの生命が危険に晒される。
今すぐ、自首しよう。……

と、夜中であるが俺は警察署に出向き刑事と会う。

驚いたのは、刑事だった。
速やかに、取り調べ室に呼ばれ、案内され二人の刑事と対面する。

俺が事の真相を話し掛けてた瞬間、頭の中で何かが弾けた。
「・・・・・・」

「おい、どうした!おい!おい!」
俺の身体を揺さぶる刑事。

俺の耳には刑事の叫ぶ声だけが・・・。

     完









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