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ノマド見聞録的お金の話 #4(ケーススタディ:大塚家具)

今日は、企業研究が一段落したので、ケーススタディを一つやりたいなと思います。
今、企業を多角的にチェックし、見極めることが面白くて、このゲームにハマっています。
先日、ピンとくるケースを見つけたので、ケーススタディしてみます。
深掘りは次回以降にし、今回はあっさり簡単に…。
しかし、確実に未来を見抜く力を獲得しましょう!

2020年10月29日、大塚家具の大塚社長が12月1日に辞任するというニュースが入ってきました。

大塚社長辞任


大塚家具は、親娘喧嘩でもめているということは、以前から知っていたのですが、気になって株価を調べたら、224円から始まり、236円の高値を付け、終値は214円でした。
取引量は、1千万株を超えるものとなりました。

一覧表を出してみましょう。

大塚家具株価一覧


インサイダー取引の疑念とか、いくつか思うところもあるのですが、それは置いておいて…。
大塚社長の辞任のニュースが、株価に直接的な影響を与えたように思えますね。

150円の底で買いを入れ、236円で売り抜けたら、86円の利益が出たことになります。
スゴイですね。

しかし、社長が辞任しない事には、何も進まないところまで落ち込んでしまったと、会社の内外に認識されていたということですね。

四季報には、次のように書いてありました。

2015年には経営方針めぐり父と娘が株主総会で対決。 勝利した久美子社長が脱会員制路線進めるも苦戦。 16年12月期以降は営業赤字が続く。 ヤマダ電機が19年末に子会社化。 

さらに、コロナ禍も影響して、相当厳しい状態になっていたようです。

大塚家具株価


5年のスパンで株価変動を見ると、2016年1月から、一貫して下がっています。
漸く下げ止まって、反転する材料が見つかった、というところでしょうか。

19年末にヤマダ電機の子会社となって以降、ヤマダ電機の社員が出向し、家電と家具をセット販売しているということですが、もっと、抜本的な対策を打たないと、先が見通せない状況ですね。

逆に言うと、今、安値のところで買いを入れておき、抜本対策が発表されて反発したところで売る策は、有りかもしれません。
大博打ですけど。
私は、投資はしても、博打は打ちません…。

大塚家具的な立ち位置でなければ、策は無くはないんですよね。

仮にニトリだったら、「在宅ワーク家具と事務家電のコラボ企画」とか「引きこもり快適化家具と家電のコラボ」とか…。

恐らく、大塚社長が辞任したことで、何らかの留めが解除されたとみるべきでしょうね。
ただ、いい方向に行くかどうかは、不明と言うしかありません。

私は、危険な臭いがする大塚家具株は買う気が無いのですが、ケーススタディとしては面白いので、ニュースチェックはしようと思います。
モデル分析で、投資のノウハウになるものが得られるかもしれません。

しかし、企業研究が、こんなに面白いとは、思いませんでした。
食わず嫌いは、損ですね。


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