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台湾が気になるあなたへ

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台湾で生活し、日々取材を重ねるなかで「これは日本に届けたい」と思ったトピックについて、時にインタビューも交えながらお届けする、台湾あちこち見聞録。多様性/教育/ジェンダー/環境/…
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2023年6月の記事一覧

3店舗が世界ランクでトップ10入りする、台湾コストコの底力

「台湾人の購買行動を理解したいと思ったら、まずは台湾のコストコを訪れてみたら良いと思う」ーーこれは、私がここ10年間くらいずっと言い続けている持論の一つです。 2022年の夏、アメリカのコストコ本社が、およそ10.5億ドルをかけて台湾のコストコ全株式を取得し、台湾の事業を完全子会社化することを発表しました。 その背景にあったのは、台湾のコストコの脅威的な売上なのだそうです。 コストコ本社も驚く、台湾の売上

11日間に30人近くが告発、再度広がる台湾の #MeToo 運動と、Netflixドラマ『WAVE MAKERS ~選挙の人々~』劇中のセリフ「このままにはしておけないよ」

総統選挙を半年後に控え、再度広がる台湾の #MeToo 運動先週末くらいをピークに、台湾では#MeToo運動が再度広がっていました。

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《裏話》台湾おばちゃんエッセイが、なぜ台湾で翻訳出版されることになったのか?

拙著『台湾はおばちゃんで回ってる?!』、台湾での翻訳出版が決定日本でもたくさんの方に読んでいただいている、台湾おばちゃんエッセイ本が、逆輸入されて(?)台湾でも翻訳出版されることになりました! 嬉しい気持ちでいっぱいではあるものの、台湾での暮らしをかなり赤裸々に書いてしまったので、台湾の方にどう読まれるか、すごく緊張しています。 日本語版の方のエッセイも、まだまだ頑張ってお届けできるように頑張りたいと思っておりますので、おばちゃんエッセイ、引き続きよろしくお願いいたします

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在台ライター的「子連れ台湾」おすすめプラン①

最近、パーソナリティをしている音声配信プラットフォームの「Voicy」でプレミアム配信(サブスクリプションサービス)を開始して、そちらのプレミアムリスナーさんたちと月イチLIVE配信などで交流が始まっております。 そこでいただいたご質問に、「子連れ台湾旅行に行くことにしたけれど、どんなおすすめがありますか?」というものがありました。 Voicyのプレミアム配信でもこのあたりをお話していこうと思うのですが、こちらのnoteマガジン購読者の方にもお役立ていただければと思うので

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編集を担当した『台湾デザイナーズファイル』が、MdNから9月に出版されます

ここ2年間くらいずっと取り組んできたムック本が、ようやく! 日本で! この秋に出版されます。    インプレスグループでデザイン領域の出版やコンテンツを手掛けるMdNさんが、20年以上毎年刊行されていらっしゃるデザイン年鑑『MdNデザイナーズファイル』が、初めての海外版として、台湾のデザイナー101名のお仕事やプロフィールをまとめた『台湾デザイナーズファイル』を9月に出版されます。 私は編集を担当させていただきました。    ここ数年、台湾のデザインって本当に元気で、日本か

日経ARIA主催のオンラインセミナーに登壇します

連載させていただいている日経ARIAさんからお招きいただき、 セミナーで講師を務めさせていただくことになりました。 <開催概要> ■イベント名:「通(ツウ)も知らない台湾の世界」セミナー(日経xwoman ARIAサロン) ■開催日時:2023年7月19日(水)日本時間19:00~21:00(18:50からアクセス可能です) ■募集人員:300人 ■開催方法:Zoomミーティング  ★当日参加できなくてもアーカイブ視聴が可能です★ グルメやマッサージだけじゃない、働く女

「『風邪をひいたら水をたっぷり飲め』台湾人の健康習慣」(日経ARIA連載)

『日経ARIA』での連載、7回目となる今回は、「台湾の人たちの健康的な生活習慣」について書きました。(2023/06/22公開) 個人的に、40歳を過ぎた頃から明らかに体の様子が変わってきて、どぎまぎしている今日このごろ。でも、30歳から台湾に移住したおかげで、東京で暮らしていた頃よりも、だいぶ健康的に過ごせるようになったと思います。    台湾の友人たちは、吹き出物ができたら小豆茶を飲むし、 風邪をひいたら水をたくさん飲んでよく眠る。無理はしません。 健康的な生活習慣を持

「「ゴミをビジネスに変える」台湾の驚きの最新事情 廃棄物をテクノロジーで生まれ変わらせる人たち」(『東洋経済オンライン』寄稿)

台湾のゴミリサイクル事情について、『東洋経済オンライン』に寄稿しました。(2023/06/21公開) 近年の台湾では「回収したゴミの価値を高めよう」という動きが高まっています。 「回収したゴミの価値を高める」という「循環型経済(サーキュラーエコノミー)」のトップランナーのお二人。 地球のゴミ問題にテクノロジーの力で挑む「MINIWIZ 小智研發」の創業オーナーで、「廃棄物を黄金に変える魔術師」と呼ばれる黃謙智(Arthur Huang)氏(写真左)と、 台湾のリサイク

専業主婦が200の公園を改革、少子高齢化の進む台湾でなぜ

台湾の公園が急速に様変わりしている。筆者が移住した12年前、台湾の公園といえばどこも大差なく、たいていはプラスチック製のユニット遊具がぽつんと置かれているだけだった。代わり映えのしない遊具に子どもたちはすぐ飽きるし、夏の炎天下でプラスチックは火傷しそうなほど熱くなる。そんなこともあって、自然と子どもたちを公園以外の場所に連れ出すことが多くなっていた。だがここ数年で状況は一変、目を見張るほど魅力的な公園が増えている。しかも、それを手がけているのは子育て中の専業主婦たちのボランテ