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週刊アサヒ芸能「白鵬本紀」連載スタート

職場をウロウロしていると、あちこちに「アサヒ芸能」誌が、落ちているように置いてある。主にマル暴関係の勢力争いの記事や、芸能人や風俗業界の下半身ネタで構成されている週刊誌。現在の職場の歴史における出発点となった雑誌である。
 社内で拾い読みした「アサヒ芸能」5/6-5/13GW合併特大号で相撲漫画の連載が始まった。同時進行相撲マンガ「白鵬本紀」。第69代横綱白鵬の伝記漫画で、著者は白鵬関本人の監修、絵は相撲マンガに定評のある山崎亨祐。第一回は「英雄の子」。モンゴル相撲の英雄(メキシコオリンピック銀メダル)であるジグジドゥ・ムンムハバトの息子であるダヴァジャルガルこと愛称ダヴァ。大阪府大東市にある摂津倉庫に出てきて、相撲部屋のスカウトを待つ。しかし当時は体重62kgとガリガリに細く、次々と決まってゆく仲間を尻目に置いてきぼりを食う。とうとう諦めて、モンゴルに帰るはずの前夜。。。
 いよいよ7月場所に進退を賭けることになった白鵬。優勝44回など前人未到の偉大な記録を数多く打ち立てた。それにもかかわらず、土俵下の物言い、立ち合いの張り手カチ上げ、優勝インタビューの万歳三唱などで横綱の品格を問われ、今ではすっかり敵役となっている。度重なる横審の白鵬関への白眼視の態度は一体なんだ?と訝る思いである。勝負の世界が厳しいことは当たり前、禁じ手を使っているわけでもない。野球・サッカーやテニスにもリクエスト制度ができた。万歳三唱や三本締めも、会場にいたわけではないが、ファンサービスとして盛り上がっていたように見えた。むしろ野球賭博や八百長事件で瀕死になった日本相撲協会の屋台骨を一人横綱で支え、東日本大震災の慰問に努め、私費で白鵬杯を開いて相撲文化の普及に努める姿勢を讃えるべきに思える。
 白鵬擁護論をぶった上で、これからの角界は世界に開かれるべきだと思う。入日本化は相撲文化の維持のために結構だが、門戸は大いに開いて欲しい。部屋別外国人力士数の制限解除、外国人親方の実現などは検討して欲しい。少子高齢化かつ相撲選手人口の低迷で、角界の先細りは目に見えている。そんな角界を支えてきたのが、ハワイ勢とモンゴル力士たちだ。今の話題を攫っているのも照ノ富士関だ。そんなモンゴル相撲の頂点としての、横綱白鵬の総仕上げとして「白鵬本紀」スタートは、大いに喜ばしい出来事だ。これからのアサヒ芸能発売がますます楽しみである。ちなみに表紙モデルは、元なでしこジャパンの丸山桂里奈。
https://www.amazon.co.jp/週刊アサヒ芸能-2021年-5-6・13合併号-雑誌/dp/B091F3LFHZ/

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