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さらば豊ノ島、角界を去る😭

豊ノ島こと井筒親方が日本相撲協会を1月4日で退職。豊ノ島はタレント「豊ノ島」として事務所を起こすそうだが、愛嬌があって、話術も巧みなので、是非ともNHK解説者の北の富士の後釜に期待したい。人気者だっただけに残念。理由は親方株が借り株で、その後の取得の目処が立たなかったから。自分の憶測では横綱・鶴竜が同門で、横綱は引退後5年間は横綱名で親方を務めることができるが、その後は既存の親方株を取得せねばならない。おそらくその手当てが必要だったのではないか。もちろん井筒以外の年寄株でも構わないのだが、今や角界は親方になりたい人が、親方株を圧倒的に上回っている。どうしても親方株の供給は同門優先になってしまうだろう。もっとも現役時代に複数の親方株を断ったという噂もあるが。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6449656
 優秀で実績ある人材が角界に残れない現象は、松鳳山、常幸龍、千代大龍、豊山と続々と続いている。年寄株の不足は、引退後の待遇が非常に優遇されているから。年収が1,000万円以上あり、さらに役付き報酬や、退職金も潤沢で、部屋としての収入もある。おまけに定年は65歳で、70歳まで参与という雇用延長制度がある。力士の収入はプロ野球やサッカー選手に比べて低く抑えられている。そこから生まれた協会の利潤が親方衆に還元されている。これは親方という既得権に対する、一種の福利厚生制度と見ることができる。そのこと自体を否定するわけではないが、今の角界の親方株不足の現状を見ていると、何か手を打つ必要があるのではないかと感じる。親方株自体の私有性、億円単位の株取得(2億円と言われている)、外国人の帰化を前提とした資格、65歳定年制と70歳まで雇用延長する参与制度、力士並みの年寄収入。特に親方株の取得については、公益財団法人化において、国会でも問題視されたテーマだったが、協会は建前だけで逃げ切ってしまった。例えば協会が全ての親方株を買い上げるなど、抜本的な見直しを図らないと、将来的に生き残れる組織ではなくなるのではないかと危惧している。


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