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大相撲夏場所は大の里が優勝🏆+8つの印象的シーン

大相撲夏場所が千秋楽を迎えた。優勝🏆は大の里。初土俵から7場所、入幕3場所目の快挙。角界にニュースター登場はよかった。石川県の方が喜んで下さったのもよかった。ただ場所前に不祥事を起こしているだけに、複雑な気分。自分としては、宮城野部屋処罰とのバランスから、せめて二所ノ関親方の減棒処分と大の里の1場所くらいは強制休場があってもよかったのではないかと思えた。そういう意味では新入幕で敢闘賞を受賞した欧勝馬と鳴戸親方も同様。

賜盃を抱く大の里

 横綱・照ノ富士、大関・貴景勝と霧島、関脇・若元春、小結・朝乃山、前頭・高安、前場所優勝の尊富士と、千両役者たちが続々休場でボルテージだだ下がり(若元春と高安は再出場)。おまけに初日は関脇以上が全員敗戦の総崩れ。負けるのみならず、三役以上9人のうち、半分以上の5人が休場。もう情けなくてトホホとため息。理事長はこのような事態の打開に「稽古あるのみ」と言うが、実態は体重増によるのではないか。勝っても負けても、自分のみならず相手の体重も負荷になる。 それとよく言われる「番付崩壊」。伯桜鵬、大の里、尊富士の大活躍を見ると、今のアマチュア横綱とプロの三役力士の力は拮抗どころか、アマチュアが上回っているのではないかと思われる結果。今は11〜12勝が優勝ラインで、14勝以上できる力士がいない。優勝争いの混戦は面白いようでいて、未来の横綱の姿が見えてこない虚しさもある。貴乃花や白鵬は全勝しないと上がれないくらいだったので、比較にならない。ただイマイチなりに琴櫻・豊昇龍の若手大関が引っ張ってゆく形には、結果的になっている。 そんな中で印象に残ったシーン。

熱海富士が3日目に霧島に勝って帰る花道で、懸賞金の束の厚さに、ニコニコ顔でほくそ笑んでチラチラ二度見。三役昇進目前で負け越しは残念。
豊昇龍が4日目に平戸海に勝った土俵際で、木村庄之助が巻き込まれて転倒しながら、軍配を指し示したシーン。立行司64歳、限界では。
阿武刮の新十両インタビュー。頭脳明晰な的確な受け答えに驚嘆。日本在住僅か9年で謙譲語を使い、韻を踏む。しかも数学が得意ときた。十両優勝は逃したが、13勝2敗は立派。
カド番の霧島が途中休場で、大関陥落が決定。首が痛くて当たれないなら、ゆっくり休んで治して欲しい。実力があるから、治れば大関にも戻れるはず。
中日の豪ノ山戦で翔猿が土俵下に転落。下敷きになって倒れた粂川親方(琴稲妻)を引っ張り上げる翔猿。
島津海相手にすっ飛びながらの10連勝した遠藤。運動神経いいんだな。土俵下の高砂親方(朝赤龍)の表情が可笑しい。
木瀬親方(肥後ノ海)に「土俵上の表情が固い」と注意された志摩ノ海の仕切り中の表情作り。もともとブサ可愛い系だったが。
4度の「待った」が繰り返された藤青雲と風の湖の一番に、行司・木村千鷲が「激おこ」。

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