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私は美しい蕎麦を見た

私は美しい蕎麦を見た。環状に配列された鴨肉。その中央に緑が配されている。お店の勧めに従って、山椒をパラリ。焼いた鴨肉は焦げ味が野性的な香ばしさ。その充実した肉質を噛みしめる。冷たい出汁は、鴨肉の脂を身に纏う芳潤さ。鴨肉の間には、焼き茄子が忍んでいる。これまたタップリと汁を含んで格段に旨い。蕎麦は固めに茹でられていて、細目なのに力強い。散りばめられた貝割れ大根の辛みが、丼全体をキュッと引き締める。思う存分に味わった後で蕎麦湯。山椒の風味で、これまた食後の美味しい一服。以上、浅草「蕎上人」の「冷やし鴨南蛮」@1900。江戸通り沿いの木調の素敵なお店。ホールの女将さんも嫋やかで粋。このようなお店と出会えたことに感謝。
https://s.tabelog.com/tokyo/A1311/A131102/13003671/dtlrvwlst/B425526615/

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