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新たなる出発、鴨ブックス

鴨ブックスの吉村博光副社長が来訪。以前は某取次で「ほんをうえるプロジェクト」の立ち上げを進めていた方。自分も復刊ドットコム時代にお世話になった。50歳で転職されて『ずいぶん思い切ったことをするな』と思ったが、自分も転職したのは同じ頃だった。ちょうど転職には最後のタイミングくらいの年齢なのだろう。以前はビジネススーツにネクタイというスタイルだったが、今はカジュアルなジャケットに髭まで生やしていた。おまけに佐賀県の実家の「白玉饅頭」販促も手伝っているとのこと。
 「鴨ブックス」は、100万人のフォロワーを持つ日本屈指のYouTuberである鴨頭嘉人氏が社長の出版社。元々はマクドナルド出身で、話し方教室やYouTubeチャンネルを開設。著書も出して出版にも進出。全国の鴨tuberが活動を支え応援している。吉村博光さんは、その出版事業を任されたということだ。当初は取次口座開設で駆け回っていて、いよいよこれから営業開始という段階だそうだ。ぼんやりしていて鴨頭嘉人さんが誰だかわからない状態で、吉村博光さんの話を聞いていた。しかし帰ってから検索してみて『なんだこの人知っている。よく動画観ていた』と気がついた。でも会っている時は先入観がなくてよかったのかもしれない。https://kamo-books.com
 とにかく吉村博光さんは楽しそうだった。人の心を動かすのは、必ずしも数字や経歴だけではない。やっぱり熱意と情熱がポイントになる。そういう意味で「ニジノ絵本屋」の石井彩さんもそうだった。『この人出版流通のこと何もわかっていないな』『大丈夫か?』と思ったけれど、ちゃんとやっている。目的意識を持って、人を動かせる人は、専門知識を持った人が周囲で動いてくれる。そういう意味で吉村博光さんも『良い転職をしたな』と思える、喋っていて楽しい時間であった。

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