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竹橋パレスサイドビル「タカサゴ」のカレーは、亡き義父のカレーの味

竹橋パレスサイドビル「タカサゴ」は洋食の老舗。調べてみたら1650年(慶安3年)創業とのこと(ちなみに江戸幕府の開幕は1603年、大阪夏の陣は1615年)。もちろん最初は和食屋だったそうだが、内神田からパレスサイドビルに移転した際にカレー屋に転じたそうだ。ただパレスサイドビルの竣工は1966年なので、実質58年というところか。


 前回は「チキンピカタ」目当てで行った。たしかに珍しいメニューだった。しかし本来「タカサゴ」はカレー🍛のお店。どうしても食べたくなって再訪。甲高い声のおばさまにオーダーを問われて「ビーフカレー」@1,000と返す。カレーと言えば、これだよ。インドカレー🇮🇳も美味しい。だけど日本🇯🇵のカレーと言えばこれだろう。酸っぱさが先に立って、辛さが追いかけてくる。ビーフはトロットロに煮込まれている。いつもルーとライスのバランスに苦慮するが(だいたいルーが足りなくなる)、今日はうまくいった。
 亡くなった義父は、自宅のカレーにビーフ🥩と玉葱🧅しか具材を許さなかった。にんじん🥕やじゃがいも🥔は禁止である。玉葱🧅は溶けるまで煮込む。非常に禁欲的なカレーである。自分はそんな義父のこだわりに大いに共感していた。タカサゴのカレーは義父のカレーを思い出させる味であった。
https://s.tabelog.com/tokyo/A1302/A130201/13023819/


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