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「わんぱっくコミック」電子復刻

ここ一年間ずっと準備してきた電子復刻。おそらくこれが私の、クリエィティブな意味での出版業界への最後の貢献となるかもしれない。徳間書店が1986〜1989年、つまり昭和の終わりに刊行していた漫画雑誌「わんぱっくコミック」の復刻だ。本日プレスリリース発信、今月ー16日から配信予定。結局、私に託された後半の職業使命というのは漫画の復刻だったのかもしれない。雑誌そのものを復刻するのは著作権処理上で難しいので、連絡がつく著作権者の作品をピックアップして単行本化。読者層ではコロコロコミックくらいの少年層で、もともとは任天堂ファミリーコンピュータのゲームをテーマを中心とした漫画雑誌だった。この雑誌はもともとほぼ編プロに丸投げで作られていて、幸いにも当時の実質ヘッドであったシュラーフ山下氏が全面的に協力してくれることになったので、漫画家たちにも連絡がつけることができた。ここ一年間ずっと二人で二人三脚で準備してきた。
 とりあえず30作品をピックアップして、今月から「わんぱっくコミック・リバイバル」とシリーズ化して、毎月5点ずつ配信する。8月のリリース作品5点は、著作権交渉の難しい、ゲームとは関係ない作品を選んだ。1️⃣魚戸おさむ「ぐわんばれ金太郎」。テレビドラマ化された「家栽の人」で有名な魚戸おさむ先生の初期児童作品集。2️⃣田森庸介「無茶の猫丸」。少年剣士である猫丸が、猫姫を救うために魔界に挑戦して腕をあげてゆく。3️⃣もりけん「マドゥーラの翼」。王国の守護神として覚醒した王家の娘が、国を襲う魔王に敢然と挑む。4️⃣寺川枝里子「ヤマブキ」。イリオモテヤマネコと和猫の合成獣「ヤマブキ」。古代犬たちとの闘いを描く。5️⃣しごと大介+ふくいかんじ「ファミコン突撃隊」。これは編集部舞台裏のネタ話。

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