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かたおか徹治「ファミ魂ウルフ②」電子復刻‼️

「わんぱっくコミック」の電子復刻シリーズ」である「わんぱっくコミック・リバイバル」第3弾。その⑤かたおか徹治「ファミ魂ウルフ②」徳間書店)。電子書籍版はこちら↓
https://www.amazon.co.jp/dp/B09JKBDX3F/
師匠の村雨親娘に連れられて、千葉県君ヶ浜で開催された「日本ファミコントーナメント千葉県代表選抜予選大会」を見学に来た野生命知郎。前夜の釣りで仲良くなった漁師の息子・逆叉ケンはトーナメントのライバルだった。ケンは網元の息子・地引漁太を破り、さらに鯨を銛で打つ祖父を持つ銛打鉄が立ちはだかる。彼はGFFC、剛田コンツェルンの指導員でもあった。激戦の末、千葉代表は命知郎の好敵手であるケンに決まる。この後、命知郎は白面金光九尾の狐に「栃木県代表の狐島陽子を誘拐したから助けに来い」との挑戦状を受け、那須岳に向かう。そこは剛田コンツェルン・地獄の穴栃木支部の幻の特訓場だった。陽子の妹である夕美とともに姉の救出に向かうが、そこは硫黄ガスの充満する危険な会場だった。さらにピラニア、バンパイア、ゾンビなどの襲撃を撃退しながら、グーニーズやスペシャルアーガスなどのゲームで九尾の狐と接戦を演じる。命知郎が狼魂と野生のカンを最大限に発揮した結果は、意外な結末が待っていた。
 なぜ命知郎が他県の誘拐事件にまで首を突っ込まねばならないのかは、よくわからないが、困っている人を見ると黙ってはいられない性格。そしてそのお節介の末に敵、であった相手まで味方にしてしまうところが、命知郎の人間的魅力である。ファミコンゲームという人生のメインテーマに打ち込む姿に、邪な考えにがんじがらめとなっていた悪の手先も心を浄化してしまう。目の前のことに興味を抱き、精一杯やる。まさに「置かれた場所で咲きなさい」である。それも全身全霊で。
 

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