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「情熱大陸」の「緊急企画 能登応援SPECIAL」に遠藤関が出演

 自分は遠藤関があまり好きではなかった。でも最近は遠藤関を見直すようになった。去る日曜日には「情熱大陸」の「緊急企画 能登応援SPECIAL」が放映され、冒頭が穴水町を故郷とする遠藤関の登場だった。祖父母が海沿いに住んでいて被災して、生命からがら高地に逃げ延びた祖父母を、心から心配していた遠藤関。初場所の土俵入りは、故郷の「ぼら待ちやぐら」を描いた化粧廻しで土俵入り。それを故郷の人々が避難所で応援している。小学校時代に一緒に相撲を撮っていた友人・島田良大氏が持っていた優勝写真を見せてもらった遠藤関は、そこに「頑張ろう」と書いた。「『頑張れ』『頑張って』では他人事、『頑張ろう』なら、一緒に頑張ろうということになるでしょう」と語る遠藤関。まさに涙なくしては観れない放送だった。

故郷の穴水町を歩く遠藤関
故郷の家族を心配する遠藤関


穴水町の象徴「ぼら待ちやぐら」


「ぼら待ちやぐら」を縫い取った化粧廻し

 そもそも日本相撲協会は野球賭博、八百長事件で運営の危機を迎えた。しかしそこを救ったのが遠藤関と大砂嵐関だった。見目麗しい遠藤関、陽気で筋骨ムキムキだった大砂嵐関。2人の人気が、両国国技館に客を呼び込んだ。だから日本相撲協会と角界ファンは、この2人に感謝を忘れてはいけない。大砂嵐関は無免許運転で、力士人生を棒に振ってしまった。遠藤関はNHKインタビューでも、いつも寡黙にして仏頂面で『態度悪いな』と私は思っていた。中でもNHKアナウンサーのインタビューで「10日目以内での勝ち越しがいつ以来か?」と問われて、「興味ありません」と口にした時は驚愕した。そんな遠藤関の印象が変わり始めたことがあった。それは角界通から聞いた「遠藤関が日大の田中理事長の奥さまから頂いた縁談を断った」と聞いたことだった。当時は日大理事長として権威の絶頂にあった田中英壽氏に対しても嬶天下にあったと言われる、ちゃんこ料理店主であった田中夫人。『お、権威に逆らったんだ』。思わず遠藤関を見直した。10年前に「情熱大陸」に遠藤関が出演した際は、見紛うほど饒舌だった。出世が早く、男伊達だったのが、ストレスで裏目に回っていたのだと思える。今、自分は遠藤関を好きになったと思う。https://www.mbs.jp/jounetsu/


10年前に「情熱大陸」に出演していた頃の遠藤関は饒舌だった
小学校時代に遠藤関と相撲チームで一緒だった島田良大氏
小学校時代に優勝した遠藤関と島田良大氏
遠藤関をテレビ観戦で応援する地元の避難所


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