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浅草の元祖ロースカツサンド

6日前に宇賀なつみ女史が銀座「NAMIKI667」でカツサンドをアテにビールを飲んだという記事がLINEニュースに出ていて、「カツサンドでビール願望」に囚われた。しかし職場周辺にも、自宅近辺にも、宇賀なつみ女史が行きそうな気の利いたお店はない。ということでバスでお隣(のお隣くらいかな)街の浅草の喫茶「銀座ブラジル」へ。ここは自ら元祖カツサンドと名乗る老舗。このお店なら「NAMIKI 667」に負けることはないだろう。浅草は年末の人出で大変な賑わい。コロナ禍前を彷彿させる喧騒だ。そんな中で喫茶「銀座ブラジル」には落ち着いた静謐の空間と時間が保たれている。
 さてメニューに「元祖ロースカツサンド」@1100はあるが、ビールが載っていない。クラシック音楽が優雅に流れる空間である。『ここは珈琲を頼むべきか?』と日和りかけたが、勇気を出して「ビールはありますか?」。幸いにして「バドワイザーならあります」との回答。生ビールはなかったが、どちらかと言えば好きなライトなタイプのビール(クアーズ、サンミゲール、台湾ビール、コロナなどはこの範疇かと)。ここはオーダーしてから出てくるまで40分かかるとお店から念押しされる。その間に青空文庫の「杜子春」を読む。そして出てきた「元祖ロースカツサンド」。これがまたメチャクチャ旨い。焼いたトーストに挟まれたソース塗れのロースカツと刻みキャベツが渾然一体となって天国に連れて行ってくれる。下戸の自分もビールがクイクイ進む。待っていた甲斐があったというものだ。この店に熱狂的ファンが多いのも頷ける。年末年始休みだからこそ、ビールOK、フリータイムの至福であった。
https://s.tabelog.com/tokyo/A1311/A131102/13022134/

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