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やまと虹一「バトルキッズ」電子復刻❗️

「わんぱっくコミック」の電子復刻シリーズ」である「わんぱっくコミック・リバイバル」第3弾。その②やまと虹一「バトルキッズ」(徳間書店)。電子書籍版はこちら↓
https://www.amazon.co.jp/dp/B09JK6D2VJ/
1987年に生まれたスポーツ「サイクルバギー」はバトルクロスBMXやクロスカントリーの発展形。三輪自転車で山野の走行を競う。主人公の生沢進は友人たちとサイクルバギーを楽しんでいたが、ある日車道に飛び出してタクシーと衝突事故を起こす。乗客であった世野中成金はサイクルバギー教会の会長で、事故の修理代として100万円を貸してくれた。その返済は、自身が主催する「バトルクロス地獄谷サバイバルレース」の賞金で返せと言う。世野中会長の手下の妨害にも負けず、生沢進は見事に優勝して借金返済。ヒーローとなった生沢進は、BMXからサイクルバギーに転向した風子光に挑まれてライバルとなる。実力をつけた生沢進は、世界バトルキッズ出場選手の候補として協会合宿に参加して、ここでも陰湿な妨害にめげず最終候補に勝ち残ってゆく。
 サイクルバギー協会の会長に難癖をつけられているようで、実は進のポテンシャルに目をつけて、敢えて試練を与え続けているのではないかとも思えなくもない。その結果、全日本で頭角を現し、世界への挑戦権を得ることになる進。会長は憎まれ役を演じながら、密かに名伯楽を担っているのではなかろうか。若者たちの能力を見出し、それをさらに引き上げることこそ、大人の務めである。

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