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寺尾こと錣山親方が逝去😭

人気力士だった元関脇・寺尾こと錣山親方が、思いもかけず60歳の若さで逝去。心臓が悪いとのことだったので、昨年九州場所での阿炎の優勝に「心臓をバクバクさせるなよ」と嬉しい苦笑い。亡くなった夜に、阿炎が部屋に戻ってきた師匠に一晩添い寝したとの報に嗚咽。
 父親は元関脇・鶴ヶ嶺。兄の関脇・逆鉾や十両・鶴嶺山との力士三兄弟。寺尾とは母親の旧姓。中でも寺尾は見目麗しい快男児。私が本場所を観に行った時には、白い肌が仕切りが進むにつけ、淡い桜色に染まってゆくのが美しかった。取り口も細身にもかかわらず、決して逃げず、回転の速い突っ張りで果敢に攻めた。通算出場が歴代4位。まさに華も実績もある凛々しい力士だった。弟子には辛口だったが、その奥に深い慈しみがあった。特に阿炎には、自らの愛称を与えて、四股名とさせる可愛がりようだった。貴乃花親方の理事長選騒動では、貴乃花グループに就いて、副理事選で敗れて、その後は冷飯を食った。
 いつも大阪で開かれる春場所では、奈良県大和高田市の宿舎。そこでマツモト書店の松本敬子さんとも、部屋で親しく交流していた。今ごろ大和高田市では、悲しみに暮れていることだろう。力士のような格闘技の選手は、額どうしでガツンと激突する。従って首を痛めたり、額を針で縫ったりして、身体へのダメージが大きい。そういう衝撃が、格闘技選手に早逝が多い理由だろう。後は人格高潔な立田川親方(豊真将)が跡を継いでくれるだろう。寺尾常史関の、天国でのご冥福をお祈りいたします。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6485297


力士時代の粋な横顔
ダンディな錣山親方
見事な切り返し
力士時代の乱取り
師匠の亡骸に添い寝する阿炎関に嗚咽

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