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安達瑤「降格警視」

安達瑶「降格警視」(徳間文庫)。電子書籍版はこちら↓
https://www.amazon.co.jp/dp/B09HT9HBLV/
警察庁の超エリート警視・錦戸准が警部に降格されて墨井署生活安全課に赴任。この地区は整骨院長の榊鋼太郎が「私人逮捕」で活躍中。頭でっかちエリート刑事とお節介な刑事ドラマ好きの珍妙コンビに、下町らしい訳あり癖あり住人が関わってくる大笑いできる捕物帖。それでいて起こる事件も読み応えも本格警察小説。
1️⃣ツルは舞い降りた
郵便局長の不正に続き、スーパーでトイレットペーパーが頻繁に盗まれる。防犯カメラに映った人物は警察署長⁈ お膝元の捜査に困り果てた錦戸は鋼太郎に協力を求める。
2️⃣ホーンテッド・マンション
階下の住人から騒音抗議を執拗に受けて怯える若い女性。民事不介入で被害届を受けない警察に業を煮やした鋼太郎と元ヤンの小牧ちゃんが解決に乗り出すが、錦戸の本当の狙いは。。。
3️⃣ポツンと一軒家
穏やかな下町に起こった一家惨殺事件で、街も墨井署もひっくり返ったような大騒ぎ。そんな中で子猫を惨殺した動画を見せて回る地域有力者の息子・高橋平蔵に、鋼太郎の猫が誘拐⁈ 平蔵のPCには大変なデータが隠されていた。
4️⃣女殺油地獄
コンビニの女性店員に執拗に難癖をつける若者には、学生時代からの女性に対するトラウマがあった。ストレスがピークに達して、人質を取ってコンビニに立て籠もった。そこで錦戸が取った説得は、犯人への罵倒の連続だった。

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