年金の受給手続き
高校の同級生たちと飲んでいた時に、みんなから口々に「年金なんて何時貰えなくなるかわかったものではないから、早く貰った方がいいよ」と言われた。まだ働いていて収入もあるので『無くなってからでいいか』と思っていた。よく「70歳以降に年金受給を遅らせれば、より多くの受給額となる」と聞いていたので、セーブがかかっていた。しかし同級生たちに言われてみれば、たしかにフランス🇫🇷でもマクロン大統領が年金受給年齢を引き上げて、大揉めに揉めた。日本だって直ぐ貰えなくなるということはなくても、これだけ高齢化すれば、受給年齢の引き上げくらいはやりかねない。『なるほど、それもそうかな』と思って、受給手続きに踏み切った(まだ申請しただけで、給付はこれから)。
というのも、やはり自分が現役時代の生活がいまだに改まらない。業界の大先輩によれば「昭和の妖怪・岸信介も『転ぶな、風邪ひくな、義理を欠け』が老後の心得」とのこと。現役時代より収入が減ったので、自分では小遣いや教会の献金も減らして抑えていたつもりだった。それでも相変わらず気儘に飲んで、食って、読んでいる。連れ合いによれば、収入の1.3〜1.4倍くらいの生活をしているそうだ。そうすると退職金などの貯金がドンドン減ってゆく。子供たちのお世話になるには、まだ早い気がする。
退職金の半分は企業年金受け取りだったので、国民生活年金機構の年金と二本立て。それぞれの申請書に必要事項を記入。おまけにネット手続きはなく、記入は紙・紙・紙で、しかも切手を貼って郵送が必要。こちらが払ったお金なのに、引き出すのが手間なのは割り切れない思いもする。しかしまあそれが世の中の常。平安時代の荘園時代からずっとそうだ。民から徴収した税金の使い道を、政府・役人・政治家・貴族・大名が握っているようなものだ。