「相撲」2022年名古屋場所総決算号の読みどころ
「相撲」名古屋場所総決算号が届く。表紙と巻頭は名古屋場所で念願の初優勝の逸ノ城関。故障を克服しての優勝おめでとう。インタビューでの口下手だが、稀に笑うと笑顔が愛らしい力士。相撲が遅い欠点があるが、実力は横綱級。稽古場横綱と言われる碧山、宮城野親方(白鵬)に現役最強と評される高安とともに、照ノ富士に続く実質三強の筆頭ではなかろうか。
https://www.bbm-japan.com/article/detail/34478
読んでみて自身で興味深かった記事は、以下の通り。
1️⃣名古屋場所新昇進力士
・好漢・錦富士関が二桁勝利で敢闘賞受賞(ただし3勝が不戦勝)。新十両のホープ欧将馬関(コロナ禍途中休場)、苦労人の千代栄関が勝ち越し、新鋭・豪ノ山関が生きのいい相撲で勝ち越し、ケガから復帰で再十両の大器・北青鵬関が二桁勝利。いずれも前途洋々で生きがいい。
2️⃣ 元大関朝乃山が三段目で復帰
・よくぞ1年間我慢した。長く辛い日々だったことだろう。関取未満に陥落してからは、食事の配膳や土俵の掃除など幕下以下の仕事も務めていたとのこと。おまけに四股名の下の部分が恩師の英樹をもらっていたが、不祥事を起こしたことで恩師の名前は名乗れないと、本名の広暉に改名。
3️⃣元小結松鳳山が引退
・怖い顔だが、実はとっても優しくて、意外にも下戸。協会に残らなかったのが残念。第二の人生は飲食業の道を歩むそうだ。
4️⃣ 十両以下各段優勝者
・カザフスタンから初の関取誕生へ!(金峰山関)
5️⃣ 秋場所新勢力図
・コロナ禍によって、全休ではなく途中休場が多発するという今までにない事態の発生。全休なら据え置きでよかったが、途中だとどう判断すべきか難解な課題。本誌では休場時点での勝ち越し度を参考に決定とあるが、勝ち越し負け越しが決まる前だと、連勝も連敗もあり得るので判断が難しい。本誌では大関・御嶽海関の陥落はないのではないかとの見立て。
6️⃣ 伊之助の「廻し待った」を考える
・若元春が動い始めた時に「待った」をかけてしまったので、止まっている時にかけるべきだったとの指摘。また若元春の背後から「待った」をかけたので、照ノ富士からは見えて力を抜いたが、若元春には「待った」が認識されていなかった。
7️⃣やくみつるの第二代おチャンコくらぶ
・「珍手決まった?」初日の幕下で、ご贔屓力士の慶天海○vs.雷鵬●の決まり手が「切り返し」だったが、著者は珍手「掛け反り」ではないかと主張。
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