見出し画像

相撲「初場所総決算号」

「相撲」初場所総決算号が届く。表紙と巻頭特集は優勝して大関昇進を確実にした御嶽海。
 面白かった記事は、「相撲」70周年ということで歴史を振り返っていたが、元々は大日本相撲協会が昭和11年に創刊した機関誌だったが、戦後の混乱による休刊を経て、昭和27年にベースボールマガジン社の創始者である池田恒雄社長が大日本相撲協会から依頼で復刊と刊行継続を引き継いだとのこと。また御嶽海の大関昇進に因んで「歴代大関一覧」。「歴代横綱一覧」は、しょっちゅう見かけるが大関版は珍しい。27日には理事会で違法賭博場に出入りしていた英乃海と紫雷の処分が発表されたが、意外に軽くて安堵。琴光喜や貴闘力のように馘にならなくてよかった。特に当時は幕下で英乃海の付人だった紫雷は初場所の休場だけで、それ以上のお咎めなし。それでも長く苦労してようやく上がった十両の位置を全休=全敗の扱いで去らねばならない。この現象で「新十両の場所を途中休場した力士」一覧が出ていて、後援会に入っている阿武松部屋で仲のいい阿夢露と慶天海が一緒に載っているのも不思議だった。
 春場所番付予想では阿炎が関脇に、大注目の豊昇龍が小結昇進と今から楽しみ。私見だが初場所は照ノ富士・御嶽海・阿炎の優勝争いを軸に見応えのある展開があり、ドラマも多かった。そして優勝争いだけでなく、若隆景・宇良・逸ノ城・豊昇龍・阿武咲・阿炎などの三役争い。優勝争いに絡んだ琴ノ若の覚醒。新入幕の若元春と王鵬の健闘。逆に前半が不振だった元大関・栃ノ心の幕内残留に向けて後半の必死の頑張り(おそらく十両に陥落したら引退を覚悟しているだろう)。照強の豊山戦の猫だまし。千代の国や武将山の連敗脱出。千代丸の土俵際脱出劇。能町みね子先生が賞賛した石浦の技の切れ。対処方法を覚えられた炎鵬の苦悩。熱海富士の十両昇進を決めた一番での涙。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?