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かたおか徹治「チェンジャー研」

わんぱっくコミックリバイバル1月配信。かたおか徹治「チェンジャー研」。電子書籍版はこちら↓
https://www.amazon.co.jp/dp/B09Q8TLHDP/
 スケボーキッズは、スケートボードを愛する少年少女5人組。ある日、メンバーの堂屋敷ミカのところに、東京ドーム爆破の脅迫状が届く。ミカの父親は私立探偵だったが不在のため、子供たちだけで捜索開始。爆発物は見つけたものの、犯人がミカを人質に取った。ミカを助けようとした智円寺研はスケボーマンに変身して彼女を救う。変身の原因は研の父親が通行人と研のスケボーを取り違えて持って帰ったためで、それは「パワーボード」で犯罪組織「赤い狐」が操る世界征服の秘密兵器だった。「パワーボード」を取り返すために狙われるストリートライダーたち。遂に研と赤い狐たちの対決の時が訪れる。

 少年漫画だから当たり前かもしれないが、悪い大人vs.正義の少年少女の構図である。しかも相手は世界征服を企む犯罪集団。一筋縄ではいかない相手である。そんな奴らにメンバーのマドンナであるミカの危機。これは少年たちは男たる者、一肌脱がずばいられない。敢然と立ち向かうには、超常現象が必要。心の底には少女への幼い思慕、思う一念が生む超人への研の変身。「赤い狐」の実力に手をこまねいている大人たちも、研に行く末を委ねるお気楽な無責任。敵も味方も頼りにならない大人たち。ならば少年少女は自ら立つしかない。エンディングでは、かたおか徹治先生お得意の仰天カタストロフィ。スケボー「あすなろ物語」は、恋と友情と成長が生むチームワークを見せてくれる。

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