見出し画像

ウクライナとかけて復活と解く

ロシアのウクライナ侵攻後で初の礼拝。牧師先生の説教も注目された。この日のテーマは旧約聖書ヨブ記第42章1〜6節「復活の命に生きる」。悪魔に何度も試されたヨブ。われわれはキリストの死を以って復活に至っている。牧師先生も「外野が何言っても(プーチンには)届かないだろう」と嘆きつつも、説教のテーマにウクライナ国土の復活をかけて願ったようである。
 今はイースター前の「レント期」に当たる。イースター前の日曜を除いた40日間で「四旬節」とも呼ばれる。ヨブ記第42章とヨナ書第3章に共通な表現として「灰をかぶる」という表記がある。これは懺悔を表す行動だが、ロシアとウクライナの紛争解決には、もはやロシア内側からの懺悔がなければ解決し得ないだろう。
 星野富弘は体育教師だったが、宙返りの試技で頭から落ちて全身不随となった。自殺を願う毎日となった。しかし同室の少年の退院時に口で筆を取って、何とか点を一つ描いた。しかしこのことが復活への大きなモチベーションになった。獄中のパウロが生きる決意を描いたのが「ピリピ人への手紙」ではある。人生の設計図は神のみぞ知る。そういう意味でヨブ記は一生を描いている。死刑囚には刑の執行日は知らされていない。知っていたら気が狂いそうになるからの温情だ。人生のシナリオは神の御手にこそある。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?