阿武松部屋、勇磨が8年ぶりの関取昇進
新十両昇進で嬉しいニュースが二つ。一つは後援会に入っている阿武松部屋の勇磨が十両昇進を決めたこと。阿武松部屋では、阿武咲以来、8年振りの快挙である。千秋楽に十両の對馬洋に敗れたことで、昇進が危ぶまれた。それは對馬洋が西十両の一番下で勝ち越して十両残留を決めたことと、幕内上位で勇磨より上位力士に4人も勝ち越しがいたからだ。結果的には、再十両も含めて5人もの昇進枠があったことが幸いした。勇磨に千秋楽パーティーで質問したことがあった。その場所で勇磨は幕下まで番付を戻していた朝乃山を突き落としで破っていた。「あれは狙っていたの?」それに対する勇磨の答えは「相手が右四つなので、上手を取る左腕を意識して殺した」とのこと。ちゃんと狙っていたのである。逆にそこが朝乃山の弱点だった。とても頭のいいクレバーな力士である。決して178cm、122kgと力士としては身体は大きくないが、ヘッドワークで頑張って欲しい。本人は目もとパッチリのイケメンである。阿武松部屋では阿夢露、慶天海という先輩力士が新十両の場所で大怪我をしているので、同じ轍を踏まないようにして欲しい。
新十両では宮城野部屋の川副が輝鵬と改名している。そして獅子が初のウクライナ人力士として十両に昇進。先に十両に昇進したロシア出身力士である狼雅と、平和にしのぎを削って欲しい。