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韓国歴史ドラマ「王女ピョンガン 月が浮かぶ川」

NHK-BS3の韓国歴史ドラマ「王女ピョンガン 月が浮かぶ川」(全22回)が終了。6世紀半ばに、高句麗の王位を王家と族長で争う歴史を描く。
https://www.nhk.jp/p/pyeonggang/ts/P39KNYLWKL/?cid=orjp-dramat-210827-1300
韓国で有名な昔話『ピョンガン王女とバカのオン・ダル』を元ネタにして脚色している。高句麗(コグリョ)・百済・新羅の三国時代。
https://www.kogensha.jp/editor_blog/detail.php?id=934
高句麗の王位を簒奪せんとする桂婁(ケル)部族の部族長のコ・ウォンピョと、それを阻止せんとする聡明な王女ピョンガン。殺生を好まないのに、ピョンガンと愛し合う故に、彼女の盾となり剣となるオン・ダル。返り血を浴びて精神を壊してまで奮戦連戦するオン・ダル。正直言って王女が王家を守るために、オン・ダルにここまでさせたのは、あまりにあんまりではないかという気もした。とにかくオン・ダル将軍の優しさに惚れた。
 第17回に印象的なシーンがあった。ピョンガンは捕らえた将軍からコ・ウォンピョに叛乱を唆されたとの証言を得ようと、家族を処刑すると脅す。しかしオン・ダルはピョンガンに「家族に罪はない」と説く。ピョンガンは「謀反が起きているんだから、国の大事だから、仕方がないじゃない」と反論。オン・ダルは「仕方ないなら何をしてもいいのか? 俺は愛する妻を残忍なコ・ウォンピョにはしたくない」。そう言って王命の「捕らえて吐かせろ」という指示を無視して、敢えて捕らわれた将軍を自ら斬る。そうやってピョンガンが家族を処刑する阿修羅になることを防ぐ。「仕方がない」は世の中の多くの言い訳に使われる。しかし「仕方ない」で済ますことが、いかに人倫に背くことであるかをオン・ダルはピョンガンに身を以って教えている。
1️⃣ピョンガン(写真向かって左から2番目)
・高句麗(コグリョ)の王女。少女のときに、コ・ウォンピョの陰謀によって母を失った後、記憶を失い、8年間、天誅房(チョンジュバン)の刺客「カジン」として生きてきた。心優しいオン・ダルとひかれあう。
2️⃣オン・ダル(写真向かって左から3番目)
・順奴(スンノ)部族のオン・ヒョプ将軍の息子。心優しい純朴な青年。幽霊谷の村から離れた山奥に養母サ氏夫人と2人で住んでいる。ピョンガンとひかれあい、愛する彼女を一途に支え、なにがあっても守ることを決意する。
3️⃣コ・ゴン(写真向かって左端)
・コ・ウォンピョの息子。ピョンガンの幼なじみ。武将。桂婁(ケル)部族。頭脳明晰で武術に秀でている。ピョンガンが少女の頃に、師匠として剣術を教えていた。子供のころからずっと、ピョンガンのことを一途に思っている。
4️⃣ヘ・モヨン(写真向かって右端)
・消奴(ソノ)部族長であるヘ・ジウォルの養女。長白(チャンベク)薬草店の店主。美しく、非常に頭が切れる。薬の知識と商才に長けている。本心が見えにくく、謎に包まれた女性。後にコ・ゴンと恋仲になる。
5️⃣コ・ウォンピョ
・コ・ゴンの父。桂婁(ケル)部族の部族長。強欲で冷酷な策略家。絶大な力によって国の実権を握り、さらに王座を奪うため画策する。王をだまし、ヨン王妃を殺害。さらにオン・ヒョプを逆賊に仕立て上げ処刑した。

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