見出し画像

マミーチャンヌさんインタビュー|レズビアンであり母である彼女が考えるLGBTQの家族を支える活動とは?

こんにちは、やえがしです。

今回のインタビューは、まいさんことマミーチャンヌさん。
親しみを込めて、チャンヌさんと呼ばせていただきました。

チャンヌさんはレズビアンで同性パートナーと二人のお子さんと暮らされている方。お子さんにもご自身のことをオープンにされており、noteではご家族のことを発信されたり、LGBTQファミリーのためのサークル「にじいろおやこくらぶ」を立ち上げて活動をされています。

そんなチャンヌさんにいろいろとお話を聞いてみました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

noteを始めたきっかけ

やえがし:今日はよろしくお願いいたします。

マミーチャンヌ:よろしくお願いします。

やえがし:noteを始めた時期やきっかけについて教えてください。

マミーチャンヌ:始めたのは2020年の3月でした。きっかけとしては、マインドセットとかについて考えるのが好きで、こういう考え方をすれば人生がこうなるとか考えるのが好きだったんです。その当時はいろいろな人とかかわる中でいろいろなことを考えていて、自分の頭の中をまとめながら書いていたんですね。プロフィールとしてレズビアンですと書いていたんですが、特にそのセクシャリティについて取り上げて書いていたわけではなかったんです。

それで、興味がいろいろ移る中でnoteを触らない時期もあったり、また書いたりとしながら、いろいろなことをしていく中で、マインドセットを含め、自分のセクシャリティや子どもたちのことを書き始めました。今は、雑な漫画を描いていまして、子どものことやパートナーのことなど普段のことを書いています。あとは講演を聞いた後に思ったことを書いたり、私自身のことを書いたりいろいろなことを書いています。

やえがし:いろいろなことを発信されているんですね。

マミーチャンヌ:そうですね。去年、息子にカミングアウトした時の記事が反響を生んで、私のnote熱にも火が付いたというか、反応があると書きたくなるというか。わりとそういうセクシャリティのことをしっかり書くと読んでくださる方も多いので、今後はそういう発信もしていきたいなと思っています。

やえがし:普段発信をされるときに、気を付けていらっしゃることは何かありますか?

マミーチャンヌ:マインドセットについてはどうしても私の考えになってしまうので、押し付けにならないように気を付けてひやひやしながら書いています。いろいろな意見があるのでそこは気を付けています。

LGBTQに関して思うこと、息子さんへのカミングアウト

やえがし:なるほど。私も理解が足りないですが、LGBTQについて昔よりも世間の理解も広がっているように感じますがご自身の経験も含めどう思いますか?

マミーチャンヌ:そうですね、私はもともと女性と付き合っていて、その後男性と結婚もしていて子どもも出産して、その後離婚して今はまた女性と付き合っています。なので、結婚していたときはヘテロセクシャルとして生きていて、セクシャリティなどのことも考える暇もなかったです。

それでふと、LGBTQの世界を見渡した時に、使われている用語がまず変わっていて、それも驚きました。テレビで聞くことも多くなりましたし、昔は色物扱いだったのが、最近は理解しましょうという風に変わっているのにも気づきましたね。LGBTQという言葉も広がってきましたし、セクシャルマイノリティという言葉も友達から教えてもらいました。LGBTQを取り巻くいろいろなことが変わってきたなという気がしますね。

やえがし:息子さんにもカミングアウトされたと先ほどおっしゃっていましたが、そこまでにもいろいろな葛藤があったのかなと思いました。

マミーチャンヌ:そうですね、そこはかなりありましたね。パートナーともかなり話し合ったんですけど、理解をしてくれるかどうかとか、理解はしてくれても子どもが周りに親のことを言えなくて悩まないかとか、親のことが知られてしまって周りの友達から何か言われないかとか、起こりうる悲しいパターンをいろいろと考えていて、1年くらい話し合っていたんです。ただ話し合ったところで言ってみないとどうなるかわからないという思いもあって。そういうセクシャルマイノリティに関する話題は息子にも小出しにしていたんですよ。

で、これはいけるんじゃないかと思うようになって。私の中で今日だ!というタイミングがあったんですよね。そこで勇気を出して言ったんです。

やえがし:息子さんはどんな反応だったんですか?

マミーチャンヌ:パートナーの名前を出して、実はあの人は友達ではなくてパートナーで、ママは女の人が好きなんよと話して、泣いてしまったんですね。そしたら息子は、え?それ泣くこと?とそこに戸惑っていましたね。そんなに大層なことなの?という感じでした。自分の母親がそういうセクシャリティだとは疑ったことはなかったみたいで、そうなんだ、とすんなり理解してくれましたね。息子がわかってくれているのが、何よりの味方になってくれていると感じて心強いですね。

これからやっていきたいことは?

やえがし:これから力を入れたり、やりたいことってどういうことがありますか?

マミーチャンヌ:これまではnoteやTwitterなど私が楽しむためにやっていたんですね。我が家のことなどを発信しているその中で、子どもがいるセクシャルマイノリティの方が意外と多いということがわかってきたんです。

同じようにカミングアウトの悩みがあったりとか、カミングアウトしたけど子どもからなかなか受け入れてもらえないとか、誰にもカミングアウトしたり話したりできていなかったりとか、もしくはカミングアウトしたうえで仲良くやっていたりとか、いろいろな家庭があってセクシャルマイノリティで親子関係がある家庭が多いことが分かったんです。

そういう家庭同士をつなげることができたらいいなと思うようになって、noteでサークルを立ち上げて、コロナ禍で直接は会えないにしても将来的には子どもたちも含めてみんなで交流を深められるようなところを作りたいなと思っています。

親の悩みもあると思うんですが、子どもの悩みもあると思うんですよ。親は親同士でぐちいったり、励ましあったりしていいと思うんですけど、子どもたちだけを孤立させることはしたくないんですね。なので、子ども同士のかかわりとかも作れたらいいなと思います。

あとは、セクシャルマイノリティの子どもを持つ親の理解のサポートをできたらいいなというのも考えていて。誰しもすんなり受け入れられるものではないと思うので、そういうところのサポートもできたらいいかなというのがあります。

理想論にはなってしまいますが、少しずつできたらいいなと思いますね。

やえがし:素敵な活動ですね!特に子どもを置き去りにしないという考え方が素敵だなと思いました。

マミーチャンヌ:もし自分がヘテロセクシャルの子どもで、セクシャリティはマジョリティでも、親がパパ二人、ママ二人とかだと環境はマイノリティになるわけじゃないですか。なのでそういうことで悩む子どももいるんじゃないかと思うんですよね。今後どうにかして、そういう子にリーチできないかなと思っています。

やえがし:今は仲間を増やすためにどういう活動をされているんですか?

マミーチャンヌ:立ち上げたばかりなので、まだ少数なんですが、noteやTwitterでうちの楽しそうな親子関係を発信して、楽しそうだなと安心して近づいてもらえるように、楽しい投稿を続けていますね。サークルに入ってもいいなと思えるような雰囲気を作っています。

マミーチャンヌさんの夢

やえがし:最後に夢を教えてください。

マミーチャンヌ:さっきのやりたいことと直結もするんですが、2つあって、セクシャルマイノリティの家族が幸せにするというのをモットーに掲げていること。もう一つはALLYの子どもを増やしたいなということですね。今の子どもって、生まれながらにALLYっぽいところがあるので、そういう子たちを増やしていけば差別的なことを思う人たちも減るので、そういうのが夢ですね。セクシャルマイノリティという言葉がなんともないというか、なんなら無くなればいいと思いますし、僕は違うけど君はそうなんだね、どっちもいいね、みたいな感じになればいいなと思います。

あとはうちは今のまま、楽しくやれたらいいなと思っています。これから子どもたちも大きくなってどうなっていくかわからないですけど、できるだけ子どもを中心にやっていければいいなと思います。

やえがし:私も子どもがいて、子どもたちをALLYにどう育てるかということに興味があるんですが、今ご自身でされていることは何かありますか?

マミーチャンヌ:私、子どもたちが小さい時からセクシャルマイノリティを意識していたわけではないんですが、物事を多面的に偏りなく見ることができる人間性を身に着ければ差別はしないと思っているんです。なので、ニュースを見せていて、例えば事件があったときに加害者はどういう思いだったんだろうね、被害者はこうされたからきっと嫌だったよね、など、3歳くらいからいろんなニュースを見せてどちらの立場からも気持ちを説明するようなことをしてきました。なので、自分と違うものを見てもだめだと思わないように育ててきたつもりです。

例えば、セクシャルマイノリティの人を理解しなさいと言っても、納得するレベルで理解しないと思うんですよね。いじめもだめだよとわかっていても、納得するレベルで理解していないといじめまがいのことをしてしまったりすると思うんです。直接セクシャルマイノリティがどうとかではなくて、物事をフラットに見る目線を身に着ければそんなに自分の好き嫌いとかだけでどうこういうことはないのかなと思うので、今でも気を付けています。

やえがし:なるほど、参考になりました!今日は貴重なお話をお聞かせいただき、ありがとうございました!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今回のインタビューは、私もとても勉強になりました。
いろいろな家庭があって、家族があって、その架け橋になりたいと思うチャンヌさんの活動を私も応援したいなと思いました。

チャンヌさん、noteやTwitterだけではなく、スタエフなどいろいろなこともやっていらっしゃるので詳しくは以下の自己紹介記事を見ていただければと思います。

チャンヌさん、今回は本当にありがとうございました!これからも仲良くしてください(^^)♪


もし記事を気に入っていただけたらサポートいただけると嬉しいです。 サポートいただいたら、子どもと一緒にお菓子買いにいきます(*'ω'*)