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【随想】ムスリマは髪を隠し、我々は美を見つめる

先日、イスラム教に関するとても面白いブログを見つけたので
時間を忘れて読んでいました。

イスラム教徒の女性(ムスリマ)が身につけているこの"ヒジャブ"と呼ばれるスカーフですが、何故髪や肌を隠し続けているのかというのを現地の女性のリアルな声と共に紹介している記事です。

こちらの記事によると、ヒジャブを身につけることによって
以下をアピールしているようです。

・自らがイスラム教徒であるというアイデンティティー
・美しいものは隠す、という考え方
・自分の容姿を隠すことで中身を見て欲しいという価値観

私がここで特に印象に残ったのは、
2つ目の『美しいものは隠す』というものでした。
イスラム教について詳しく知らなかった私は、失礼ながらイスラム教では男尊女卑が跋扈している文化なのかと思っていました。
しかし、見ていくうちにイスラム教では女性は美しい存在であるため、男性が変な気を起こさないように布で隠しなさいという教えがあるという事を知りました。

これは私の中では大きな発見です。
イスラム教について、勝手な誤解をしていた自分を恥じました。

ところで、先程の3つ目『中身を見て欲しい』という考えについて、昨今のマスク事情に近いものを感じます。

やれマスク美人やらマスクマジックやら…たしかに口元を隠すことで人相というのは大きく変わるものです。ネットミームなどでこういう見た目を嘲笑するのが流行ってしまうのは、歴史は繰り返すとでもいいましょう。

(逆手に取ったこんな素敵なネットニュースも)

しかし、このムスリマたちの考え方「大切なのは外見ではなく中身である」に立ち返ってみては如何でしょうか。
そもそも美しさは顔立ちの良さのことを指すのではなく、挙措や態度、はたまた言葉遣いに品があることも含まれます。マスクをしてたって、ヒジャブを身に着けていたって、美しい人は美しいです。

某感染症が教えてくれたもの、それは我々の審美眼を見つめ直すことなのかもしれませんね。

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