八枝ひいろ

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最近の記事

モダン荒野の再生コントロール調整録6

前回はこちら。 サイドボードからの刺客まあ出オチではある。 前回紹介したターボフォグ型の再生デッキで何回か対戦しながら、メインデッキはほぼ完成形になったなと感じながらも、サイドボードをどうしようかとずっと悩んでいた。 元々、サイドボードプランで意識していた点は下記だ。 サイド後は荒野の再生を対処するカードが入ってくるので、4マナフルタップで再生を展開することが少なくなる。再生は唱えたときの隙が大きく、手札にたまると腐るため、枚数を減らす。それに伴って使えるマナも減るので、

    • モダン荒野の再生コントロール調整録5

      新しいリストの発見ある日、下記のリストを見つけた。 荒野の再生コントロール このリストには可能性があると感じて、試してみようと思った。最大の理由は、受けに回るのではなく、能動的に勝ちにいくプランが組み込まれていることにある。コントロールではなく、コンボデッキになっているのだ。 今までいろいろと荒野の再生デッキを考えてきた(前回)が、どうしても今のモダンの速度へついていけずに行き詰まりを感じていた。だが、上のリストはまだ試していない青緑2色のターボフォグ型で、かつ、最近のカード

      • 統率者デッキ: 《運命を変える者、アミナトゥ》

        統率者: 《運命を変える者、アミナトゥ》統率者2018初出でエスパーカラーのプレインズウォーカー統率者だ。-1能力でパーマネントをブリンクすることができ、基本的にこの能力によってアドバンテージを稼ぐのが仕事だ。+1能力でライブラリートップへ積み込みができるが、ほとんど忠誠度を上げる目的でしか使わない。奥義は一回しか撃ったことがない。 やることはシンプルだが、よくテキストを読むと、-1のブリンク能力は普通のブリンクと一風変わっていて、独特のシナジーがある。以下の2点が特徴だ。

        • Full-Foilモダンキューブドラフト参加レポート

          どれほどこの日を待ちわびただろうか。どれほどこの幸運に感謝しただろうか。 ついに、“それ”を遊ぶ時がきたのだ。 モダン環境に存在するパワーカードたち480種480枚。そのすべてがFoilカードというプレミアム仕様。推定時価総額は余裕の100万超え。モダンを愛好するプレイヤーにとって、垂涎もののコレクションといって差し支えないだろう。その全貌はこちらのリストをご覧いただきたい。(Googleスプレッドシートへのリンク) そして何より、このコレクションは“遊べる”のだ。 都内

        モダン荒野の再生コントロール調整録6

          モダン再生コントロール調整録4

          発見と開拓前回はこちら。 インスタント大好き人間ひいろさんは、今日もWisdom Guildで新たなインスタント探しに勤しんでいたところ、とあるカードと目が合った。 前回の記事で言及した通り、《船砕きの怪物》をメインのフィニッシャーに据えたお陰で、再生コントロールの盤面に干渉する性能は飛躍的に向上した。しかし、船砕き単体では盤面に触れないせいで、手札が船砕きと土地だけで逆転できない、という状況もままあった。コントロールやミッドレンジといった自動的にロングゲームとなるマッチア

          モダン再生コントロール調整録4

          モダホラ禁止杯レポート

          まえがき※2023/02/05追記 これはあくまでモダホラありの現代モダンを楽しんでいる人たちが、味変的に特殊ルールを遊んだ感想をまとめた記事であって、モダホラありのモダンを貶める意図はありませんので、他人の記事をダシにしてモダホラをネガるようなエアプ勢は自分で記事を書いてください。 以前、禁止解除モダン杯を遊んだのと同じように、身内同士でモダンホライゾン収録カードを禁止したモダンを遊ぶことになった。 モダンのメタゲームを見るとわかるが、現在のモダン環境ではモダンホライゾン

          モダホラ禁止杯レポート

          モダンURから見たMinor Misstep

          2/3に発売されるファイレクシア : 完全なる統一のカードプレビューにて、《Minor Misstep》が公開された。 青1マナで、マナ総量1以下の呪文を打ち消す呪文だ。前々から、φマナじゃなくていいからモダンにミスステ来ないかな〜と思っていたらもっと強いのが来た。わたしの使っているモダンURデルバーでぜひ使いたいなと思っているので、どういうときに強いカードなのか考え、採用枚数を検討してみる。 打ち消しのテンポ損まず前提として、1マナ使って1マナを打ち消すのは基本的に弱い

          モダンURから見たMinor Misstep

          モダンURデルバー調整録

          魂のデッキ、フルFoilモダンURデルバーを最近真面目に調整したので、テンプレリストとの違いやその意図、細かいプレイテクニックなどについてまとめてみる。 デッキ調整内容デッキリスト メインボード 土地 18 沸騰する小湖 4 霧深い雨林 4 蒸気孔 3 尖塔断の運河 3 島 4 クリーチャー 13 デルバー 2 ドラゴンの怒りの媒介者 4 ラガバン 3 帳簿裂き 2 濁浪の執政 2 呪文 29 ミシュラのガラクタ 4 血清の幻視 4 考慮 2 呪文貫き 2 呪文嵌め

          モダンURデルバー調整録

          禁止解除モダンを遊んだ

          まえがき友人ら7人で示し合わせて、禁止解除モダンのオンライン大会を行った。モダンプールのカードを禁止指定されているカードを含めて(4枚までなら)制限なくデッキに入れられるルールだ。流石に禁止カードを買ってもらうのもどうかと思って、プロキシありとした。まあわたしは折角だしと思って買ったのだが。 さらに追加ルールとして、マッチ中一回のみ「禁止指定」をできるようにした。細かいルールはおまけに書くが、モダンで禁止されているカードを一枚選んで無効化するアクションだ。禁止カードにはマナを

          禁止解除モダンを遊んだ

          カップケーキを焼いた

          友達から桃をお裾分けされて、まだちょっと固いかなーと言う感じだったのでお菓子にしようと思ってカップケーキを焼いた。まあ準備をした頃に固かっただけで実際に作った頃にはちょっと傷んでたんだけど…… 材料ホットケーキミックス: 300g 卵: 3個 バター(有塩でも可): 100g 桃: 1.5個 作り方上3つを混ぜて切った桃を入れて、耐熱のカップに入れて焼くだけ。うちにはオーブンないのでトースターだけどちゃんと焼ける。焼き時間は……適当に。 前はリンゴで作ったけどそれも美味し

          カップケーキを焼いた

          モダン再生コントロール調整録3

          前回はこちら。 今回の変更点は、主に3つだ。 1. 軽いスペルの増量 2. フィニッシャーを《発展/発破》から《船砕きの怪物》に変更 3. サイドの大幅な見直し デッキリスト土地 25 霧深い雨林 3 沸騰する小湖 2 汚染された三角州 2 溢れかえる岸辺 2 ケトリアのトライオーム 2 蒸気孔 3 繁殖池 2 硫黄の滝 1 内陸の湾口 1 ヴァントレス城 1 天上都市、大田原 1 孤立した砂洲 1 島 3 森 1 クリーチャー 5 永遠の証人 1 忍耐 2 船砕きの怪

          モダン再生コントロール調整録3

          創作物におけるタイトルのつけ方

          わたしはときどき小説を書いている。小説の書き方とか、もっと抽象的な創作のやり方、構想の仕方というのは人それぞれだろうが、わたしは初めにテーマやら作品のギミックから出発して連想を膨らませ、有機的な繋がりを作って作品の形に持っていくタイプだ。要するに、作品の原形がけっこうまとまった形で最初に出てくるタイプで、作品のタイトルというのもその時点で決まっていることが多い。一度決めたタイトルが途中で変わることもごく稀だ。(というか、記憶にない)そういうわけで、「タイトルが決まらない」とい

          創作物におけるタイトルのつけ方

          引っ越して片付いてきた

          引っ越しをしました。広い! 家賃高い! 部屋の設備がかなりしっかりしているので満足しています。ある程度ものを片付けると広さを実感するね。 ところで、これ…… わたしは魔法少女のひいろ! こっちは段ボール11箱の本。 明らかに本棚の容量より本の方が多い。なぜなら旧居にあった時点で段ボール入りだったり積まれていたので。他のものを片付けたので、本買って……じゃなくて本棚買ってきて片付けないとですね。 ところでこの箱たぶんひとつ15kgくらいはあると思うんですけど、なんか引っ

          引っ越して片付いてきた

          ストーリーテリングにおける『設定』のデザイン

          剣と魔法の世界、貧民街でぎりぎりの暮らしを続けていた少年はある日、ローブの男に魔法の才能を見出されて…… 例えばこんな導入なら、「剣と魔法の世界である」「主人公は貧民街の出身である」「主人公には魔法の才能がある」あたりが『設定』となるだろう。 『設定』は作品によって程度の差こそあれ、ストーリーテリングにおいて大切な要素のひとつだ。それこそ、小説の評価をするにあたって『設定』という項目が含まれていることは多い。特に、ファンタジー、SFといったジャンルにおいては、現実とは違うフ

          ストーリーテリングにおける『設定』のデザイン

          モダン再生コントロール調整録2

          前回はこちら。 メインに軽いデッキ相手への対処手段を移動させてサイド枠を空け、アグレッシブプランを取れるように調整してみたところ、割と感触が良かったので軽めにまとめてみる。 メインボード土地 26 霧深い雨林 3 沸騰する小湖 4 汚染された三角州 2 ケトリアのトライオーム 1 蒸気孔 3 繁殖池 2 硫黄の滝 2 内陸の湾口 1 ヴァントレス城 2 天上都市、大田原 2 島 3 森 1 クリーチャー 6 氷牙のコアトル 3 巨大な空亀 1 忍耐 2 呪文 27 稲妻

          モダン再生コントロール調整録2

          モダン再生コントロール調整録1

          《荒野の再生》というカードが好きだ。 緑の4マナエンチャント、効果はシンプルで、自らの終了ステップの開始時に土地が全て起きるというもの。実質的に使えるマナの量が2倍になるという強力な効果だが、メイン・フェイズにはマナを使えないため、インスタントタイミングでマナを使えるような専用のデッキ構築を必要とするカードだ。 単体では何もしないカードではあるものの、生み出す大量のマナによるテンポアドバンテージはすさまじく、スタンダードやパイオニアで禁止指定されていた(されている)ほどだ。

          モダン再生コントロール調整録1