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「犬王」〜ゆぅの映画録③〜

こんばんは。本日は先日Amazonプライムビデオで見た「犬王」というアニメ映画の感想について。

「犬王」あらすじ

足利義満がまだ南北朝統一ができていなかった室町時代の始まりぐらい。
平家一門が滅びた壇ノ浦で生まれ育った伊予のともなは、父親と都の使いとともに海に潜ると、とあることがきっかけで失明しています。
その頃、都では猿楽ー現在でいう能楽ーが流行っており、猿楽の一家ー比叡座の親方のところで異形の子供ーのちの犬王が生まれます。彼らは都で出会い、ともに自分たちの芸を磨き上げていきます。琵琶法師と猿楽師、彼らの芸の共通は平家物語ー
平家の亡霊が語りかける物語の真実。芸に命を掛ける彼らのいく末はどうなるのか。そして、どうして犬王が異形の形でこの世に生まれてしまったのか。
ラストまで迫力があり、見逃せません。

おすすめポイントーミュージカル映画、歌の凄さー

アニメーション映画だったのですが、今のかわいらしいものではなく、雰囲気は「モノノケ」というアニメのようなタッチ。この絵のタッチで好き嫌いが分かれそうですが、私は特に抵抗なく楽しめました。
最後まで観ると「どろろ」のような話のオチかとは思いましたが、それはある意味スパイスの一つ。犬王たちが語る物語では添え物に近い感じです。

ミュージカルアニメでもあったので、楽曲も圧巻。伊予のともなーのちのとも一、ともありの声を森山未來、犬王を女王蜂のあぶちゃんが演じています。
このお二人の歌声が圧巻。特に犬王の歌のシーンは、すごいな!と思うとともに、どうしてこれを映画館で見なかったんだ!と映画を見終わったあと思うほど。森山未来さん演じるともなの歌声、琵琶を弾きながら歌っていたのですが、ギターを弾きながら歌っているようで、ライブ感満載でした。

映画中の舞台装置とか、絶対今風な演出でも派手だろうな、ライブや舞台を見ているぐらい迫力がありました。清水の舞台を使っての演出や将軍の前で踊る最後のシーン、どこをとっても現代でもこんな派手は演出ができるのは限られているだろうなと思うほど。
ミュージカル映画に抵抗がある人でも、一つの歴史物語と思ってみると楽しめると思います。琵琶法師の世界、猿楽師の世界、そして将軍が芸の世界をどういうふうに使っていたのか。
足利義満、性格わる!と思うほど笑
平家の亡霊たちの悲しみ、犬王の悲しみ、ともありの悲しみ、色々な悲しみが混じり合い、物語を最後まで彩ります。

まとめ

気になっている映画は、やっぱり映画館で見るべき笑
たまたまサブスクで見れるものでしたが、音響や迫力を楽しむとなると、その時にめんどくさがらずに映画館にいくこと。
今回の「犬王」は以前にあげた「ブルージャイアント」と一緒で音を楽しむ映画でした。
サウンドトラックも良くて、映画が終わった後、サブスクで探して聞いてしまうほど、楽曲を気に入ってしまいました。
歴史映画としてみるのもよし、純粋なアニメ映画として見るのもよし。
両方と思って見るのよし。楽しみ方は人それぞれですが、是非「犬王」見てください。


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