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ホンヤドカリの飼育マニュアル

海に住むヤドカリ、ホンヤドカリの飼育方法、必要な道具を自分なりにまとめてみた。

🟩飼育方法

 まず、幅30センチ以上の水槽に海水を入れサンゴ砂を敷き、エアレーションを兼ねた濾過フィルターを設置し数匹のヤドカリたちを入れる。ライトを用いて光量を保ち水槽内に苔を生やす。(餌になるため)
 1日おき又は毎日餌をあげる。この時アサリ、魚などの生餌をあげるときは投入時間に制限をかけ、水質の悪化を予防する。
 濾過フィルターは2週間置きくらいにはろ材を交換し網目スポンジも洗う。
 サンゴ砂は一度設置したら基本洗ったりしなくていいと思う。底にたまるデトリタスはヤドカリの餌になるから。
ライトの点灯時間は概ね12時間くらいで良いと思う。それだけ照らせば苔が生えてくれる。

🟩必要な道具1️⃣〜5️⃣

1️⃣水槽

水槽はできるだけ大きめがいい。それだけ水質変化を緩和させることができるから。

2️⃣濾過フィルター

濾過フィルターは必ず水流が強めのものを選ぶこと。海水は酸素が溶け込みづらく、またヤドカリは低床、つまり水槽下部を歩くので、底の方までしっかりと水流で酸素を運んでやらなければヤドカリが酸欠で死亡してしまうからだ。私は最初テトラのAT20という外掛フィルターを使っていたのだが、水流が弱すぎて酸欠を起こし沢山のヤドカリを星にしてしまった経験がある。。だから、今はコトブキのプロフィットフィルターx2を使用している。これは壁面に波立つほど水流が強く使い始めてから酸欠の死亡はまだ起きてない、、、、と思う。

3️⃣サンゴ砂

サンゴ砂は荒めのものを浅く敷くこと。荒めの理由は水換えや、掃除の際に砂が巻き起こるのを防ぐため。砂が巻き起こると滞留しているゴミが撒き散るし、もしかしたら病原菌も散らばるかもしれない。また、浅く敷く理由は砂の中に水流の無い止水域ができるのを防止し硫化水素を発生させないため。硫化水素は猛毒で微力でも危険。硫黄の匂いがしたら生体に危険だからすぐ水換えをしよう。


4️⃣身を隠すためのアーチ状の岩(ライブロックである必要はない)

ヤドカリは脱皮をする。その際身を隠す場所が必要。なのでアーチ状の岩がいる。ライブロックである必要はなく、その辺の海で拾ってきた岩を洗って設置すればOK。ある程度の明るさがあればこの岩にも次第に苔が生え始める。もちろんヤドカリ達はその苔を摘むように食べるので飼育にいい影響を与えることは間違いない。注意することは水槽壁面にくっつけるような設置はしないこと。くっつけるとそこが止水域になり水質悪化に繋がり危険だから。

5️⃣LEDライト(青色光が出れば尚良し)

LEDライトは正直なんでもいいのだけど、青色光が出ればグッと海感が増すのでおすすめ。バックスクリーンを貼って青っぽさを演出するのはオススメしない。何故かというと、とても安っぽく見えるからだ。ただ、半透明のものならば奥行き感が出て鑑賞には耐えうると思う。

上に書いたことは海水アクアリウムのベテランの方達からしたら基本中の基本だと思う。私は始めて一年程度なので初めて知ることばかりで新鮮な驚きや発見、失敗が沢山あり、自身の経験から上述したアクアリウムの基本を学ぶことができた。
この記事に書いた情報が少しでもこれからヤドカリ飼育を始める人たちの助けになれば嬉しい。

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