【エッセイ】眼鏡
視力が悪いため、普段は、家、外出に関わらずずっと眼鏡。コンタクトレンズをつけていた時期もあったのだがドライアイな私には不向きで、定期的に目薬を差していても、夜、外す際に鏡を覗くと充血しちゃっててびっくりする。金銭面でも使わない方がまだ浮くので安定をとる。勿論、デメリットもある。雨の日に電車に乗ると突如レンズが曇るし、このご時世、マスクもすると耳が痛いんだこれが。そして最もネックなのが度が強いせいで顔の輪郭が歪むこと。周囲からは目も小さく見えてしまう。なので一日で使い切るタイプのコンタクトを常備し、ここぞ、というときにはつける。ほんとに時々。
はじめてかけたのは小学六年生の夏休み。親に連れられ、地元から少し離れた眼鏡屋で暗い青色の、やや丸みを帯びたフレームを選ぶ。それまでまさか万単位の代物である、と知らず、こんなお金かかるんだと驚愕。手元に届いた後は傷一つつけぬよう丁寧に扱った。