Midjourney漫画ワザ:cref/sref併用で絵柄を安定させよう
Midjourneyでcrefとsrefを合わせて絵柄を安定させる方法
Midjourneyでイラストを制作する際、特定のキャラクターを一貫して描写するために重要な要素の一つが「cref(キャラクターリファレンス)」です。
しかし、単にcrefを使用するだけでは絵柄が変わってしまい、特に漫画などで一貫性が求められる場合には工夫が必要です。プロンプトでコントロールする方法もありますが、これには限界があり、多くの試行錯誤を要します。
ここで役立つのが「sref(スタイルリファレンス)」です。srefを使用することで、イラストのスタイルが安定しやすくなります。
crefとsrefとの違い
sref(スタイルリファレンス)とcref(キャラクターリファレンス)は、イラストやキャラクターデザインにおいて重要なリファレンス(参照資料)の種類ですが、それぞれ異なる目的で使用されます。
sref(スタイルリファレンス)
目的: イラスト全体のスタイルや雰囲気を統一するために使用されます。具体的には、色彩、陰影、線の質感、背景の処理など、作品全体の視覚的な要素に影響を与えます。
使用方法: srefは、特定のアートスタイルやムードを再現するために使用されることが多いです。これにより、異なるアーティストが作業を行っても作品全体に一貫したスタイルを持たせることができます。
主な特徴: イラスト全体のトーンやスタイルを統一する役割を持つため、作品の雰囲気や感情を強調するのに適しています。
cref(キャラクターリファレンス)
目的: 特定のキャラクターのデザインを統一し、一貫して表現するために使用されます。キャラクターの外見や服装、表情、ポーズなど、キャラクターの個別要素に焦点を当てています。
使用方法: crefは、同じキャラクターを何度も描く際に、そのデザインがブレないようにするために使われます。これにより、キャラクターの一貫性が保たれ、読者や視聴者に対して認識しやすくなります。
主な特徴: キャラクターの外見や個性を強調するため、キャラクターごとに異なるリファレンスが使用されます。
違いのまとめ
srefは作品全体のスタイルを統一するために使用され、crefは特定のキャラクターのデザインを統一するために使用されます。
srefはイラスト全体のトーンや雰囲気に影響を与え、crefはキャラクターの個別の要素に焦点を当てています。
srefの使い方
非常に簡単で、
まずはdiscordにリファレンスしたい画像をアップロードしましょう。(すでに生成した画像があればそれでも構いません)
次にその画像のURLを取得します。
そのURLをプロンプトの中に--srefに続けて入力します。
crefとsrefの併用によるメリット
画像採用率の向上: srefを併用することで、同じキャラクターを描く際の絵柄の統一感が増し、作品全体の質が向上しました。特に新しいキャラクターを作成する際には、srefを用いることで絵柄の一貫性を保つことができました。
テイストの統一: srefに使用するリファレンス画像を選ぶ際には試行錯誤が必要ですが、適切な画像を選ぶことで、作品全体に統一感を持たせることが可能です。
srefの使い方
キャラクターリファレンスとほぼ同じですが、
sref追加ビフォーアフター事例
以下に、srefを用いた場合と用いなかった場合の比較を示します。
Before
After
漫画としての事例
もっとわかりやすいのは私がこの手法を使う前の漫画とその後の漫画を比べてもらうことだと思います(恥)
Before
After
おわかりいただけたでしょうか・・・
労力も無駄遣いするクレジットも激減するのでおすすめです
同じ漫画に新しくキャラを作る時にも便利!
同じ絵柄のキャラをつくろうと思ってプロンプトをいじるとガチャ要素が高くなりますが、srefがあると同じ漫画の中にいて違和感のないキャラをどんどんつくれるので、キャラ追加にはもはや必須です。
上記と同じsrefでつくるとこうなります。
ちなみにこれがsrefがないとこうなります。(プロンプトで制御もできますが、同じ絵柄にはなりません
便利ワザ:preferコマンドでショートカットを作ろう!
これも便利というかほぼ必須だと思いますが、何回もつかうやつなのでpreferコマンドでショートカットをつくっておきましょう。
たとえば私は--nesといれると"--sref https://xxxxxxx.png"とリファレンスのコマンドになるようにしています。
この統一感をたったこれだけの文字で出せるのはほんとありがたいです
注意点
リファレンス画像の選定: srefに使用するリファレンス画像は必ずしも意図した通りの結果をもたらすとは限りません。実際に画像生成を開始してから、どのようなテイストになるかを確認することが重要です。
プロンプトの指示が通りづらくなる: crefとsrefを併用すると、特定の指示(例: 座っている、走っている)に対して絵柄が忠実でないことがあります。この場合、srefの強度を調整するために、--sw 50などの数値を100以下に設定し、どの程度の影響があるかを試してみると良いでしょう。数値を下げるほど、srefから離れたスタイルになるため、ある程度のトレードオフを覚悟する必要があります。
この辺りはcrefと同じ話なので、こちらをみていただければ!
srefを活用することで、背景やキャラクターの統一感が増し、作品全体のクオリティが向上するため、非常におすすめの方法です。
こういったノウハウを定期的にアップしてますのでご興味ある方は是非マガジンフォローお願いします。
また、今回のキャラが出てくるマンガはこちらです。
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