『 山野美容専門学校 文化祭 パート1 』
一か月あった夏休みは、木更津で過ごした。
川崎の伯父の家にいては、たぶん気を使う
そう思ったからだ。
木更津でのひと夏は、ほとんど地元の同級生と
毎晩のように、ボーリングか、プールバーに行って過ごした。
8月の終わり、また川崎に戻り
9月1日から、二学期が始まった。
2〜3人、そのまま学校に来ることなく、退学していた。
他のクラスもそんな感じだった。
二学期というのは、一番大きなイベントがある。
山野美容専門学校 文化祭である。
かいつまんで、どんなイベントがあるかというと、
20クラスで代表を選出し、男女それぞれ、
Mr 山野、Miss 山野 を決定!
あとは、
shimaの代表である
嶋ヨシノリ先生のカットショー。
ダンプ松本の講演会。(どうでもいい)
最後に、メインの種目
クラス対抗ファッションショー。
これが一番の見せものだ。
まずは、クラスのMr.& Missの選考。
我が15組は、男子は満場一致で、
わたくし、猪鼻…ではなく、大場くん。(笑)
女子は、友井さんか杉山さんだったと思う。
そして
クラス対抗ファッションショーには、
主役 猪鼻
ヒロイン 東方
窪内、根布谷、が選ばれ
メインスタッフ、今井、今中コンビである。
クラス対抗ファッションショーは
基本的に、持ち時間以内(10分くらい)であれば
各クラス、何をやってもいい。
ミュージカル的なことや、ダンスなどが多かった。
僕のクラスは、なかなか内容が決まらず、
結局、「結婚式」というテーマで
新郎(猪鼻)、新婦(東方)がチークダンスのようなものを踊り
神父(根布谷)は、誓いの言葉をのべ、
イエス・キリスト(窪内)は、全身白く塗り
布をまとい、十字架に張り付く。
ということで決まった。
曲は、スタンド・バイ・ミーで決まった。
だが、振り付けが全然決まらず、
毎日、放課後、校舎脇で、「これはどう?」「あれはどう?」と、
いろんな案が出たが、僕のあまりの下手さに、いろいろ却下になった。
結局、14組のダンスに詳しい女子に指導を仰ぎ、
すんなりと決まり、あとは毎日練習するだけだった。
どこのクラスも、代表たちは、場所を見つけ
毎日、ラジカセで音を流して、いろいろ練習していた。
そんなことを毎日やっていると、自然にコミニケーションを取るようになり
おつかれ!そっちは調子どう?
などと、差し入れがあったり、したりと
みんな、仲良くなっていった。
僕の方で難しかったのは、僕が東方さんを
背中越しに、クルッとまわすところだった。
要は、二人が背中合わせになり、手を繋いで、
僕が背中を丸めるようにして
相手を、うまく縦にクルンとまわす。
練習では、一度、背中で滑って、東方がアタマから落ちてしまった。
あとは、東方が走ってきて、抱きつき、そのまま
遠心力で3回くらい回す。(これで腰を痛めた)
あとは、ステップやら、なんやらを覚えて
当日を迎える。
長くなったので、続きは次回。
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