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『 愛猫 モモ 』

ちょうど、コロナが始まった頃
一匹のノラ猫が、庭にくるようになった。

見てみると、ガリガリに痩せていて、
顔は爛れ(ただれ)、見るからに"病気の猫"
でした。

お世辞にも、かわいいとは言い難く、
変な咳をしていて、不便には思ってました。

あまりに毎日、毎日来るので、エサだけはあげていたのですが、
三月のある日、その日は豪雨で、とても寒く、
外で震えていたので玄関に入れてあげました。

タオルを敷き、ご飯を食べる姿を見ていたのですが、食べると、目から赤い涙がポロポロ流れているのです。

まずは、動物病院に連れて行ってみよう。
と、いうことで近くの動物病院に連れて行ったのですが、検査の結果、ウィルス性のネコ風邪ということで、抗生物質の注射と薬をもらいました。

そして、多少の症状は残るかもしれないないが
"薬で治る"とのこと。

家に連れて帰り、ケージに入れたのですが、
さて、これからどうしましょう。

妻と相談をし、(今年離婚をしたので、元妻です)うちで、引き取ることを決めました。

名前は、モモ

うちには、外ネコのにゃーすけがいるので
移らないように一週間は接触させないようにした。

僕は、夜中に仕事から帰ると、ケージからモモを出し、ちゅーるをあげて膝の上に乗せて、
毎日、撫でて、膝の上で寝かしてあげてました。

血の涙が流れ、それが顔にどんどん重なって、
かぶれやただれになって、目もちゃんと開かない状態。

そこで思った。僕は冬になると顔がかぶれるので
軟膏を塗ってます。
それをモモにも塗ってみようと…。
まあ、人間が使うくらいだから大丈夫だろうと思って。

毎日続けていると、すると、みるみるモモの顔がキレイになっていき、
モモが実は"美猫"だということもわかってきました。体重も徐々に増え、薬も効いてか、赤い涙も
透明になってきたのです。


これが、その頃の、モモの写真
顔も、毛並みも、キレイになって、
カラダの小さなかわいい雌猫。


僕は毎日、仕事から帰るとモモを膝に乗せて
一時間半くらい寝かせます。

それから、自分の寝る支度を整えると
モモも2階の僕の布団に入り、僕の腕枕で寝るようになりました。

少し気になることがあって
二週間後、一月後と、動物病院に連れて行くと
エコーを撮り
モモのお腹には、赤ちゃんがいることがわかりました。


これが、そのときの写真。

こうして、モモが我が家の家族になって、
一月半が経った頃

ついに、そのときがきました。

つづく…

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