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『 bar 店長の始まり 』

店長になること自体は、特に抵抗もなく

やり方等々もわかっていたので問題はなかったが

それが、ちょうど三月で、他のスタッフが

学校の卒業や、転職などで

誰もいない状態になってしまった。

オーナーと相談をして、系列店の喫茶からひとり

あと、ふたりを募集するところから始まった。

前々から、お客さんで来ていて

働きたいと言っていた21歳男性と、

前スタッフの知人が働くこととなった。

三人とも、21〜22歳くらいの若者で

僕が確か28歳だったと思う。


木曜舎 Le JAZZ は、人気店で忙しいのはいいのだが、

まだ、スタッフでオーダーを作れるのが僕ひとりで

ハッキリ言って、キツかった。

教えながら、注文をさばくというのは

とても難しく、全員にノートを渡し、

すべての業務、作り方などを書いてもらい

毎日、バタバタとした日々が続いた。

不手際や、ミスオーダーなども

当然あったが、マスターも協力してくれて

徐々にだが、それなりの"形"になっていった。

前店長のときとは、かなり雰囲気が違うbar になったと思う。(いい意味で)

もちろん、スタッフとの衝突や、いろんな問題はあったが、

それぞれ、みんないいスタッフだったので

同じ気持ちで、いいお店づくりができたと思う。

これは、僕にとっても、かなりな自信になった。

つづく

2022年、春、横浜 山手イタリア山庭園

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