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『 ときには、カタルシスに… 』

ときどき、心だけが遠くへ行き

僕はひとり、取り残されたような気持ちになる。

さまざまな想いがよぎる…

この頃、僕と僕の住む港町に、なんとなく違和感を感じてしまう。

それは、少しズレたトレッシングペーパーのように…。


その、ほとんどは、誰もいない深夜の店内にいるとき。

そんなとき、ウイスキーを注いで
カウンターに座り、頬杖をつく。


少し加水すると、モルトが目覚める。

少しだけ加水した、アイラモルトを口に含む。

二口目から、気分が落ち着く。


ルルーシュの映画…

夕陽を浴びた灯台…

動かなくなった時計…

スタン・ゲッツのサキソフォン…

ミュシャと、ロートレック…

頁が繋がったままの、青猫…

夜の帳が下りた、馬車道、関内…

目に映るもの、映らないもの、それは記憶…

きっと、遠い記憶… そして匂い…


小湊鉄道 上総大久保駅 近く。
ここからのアングルが一番好き。

夢より遠く 君を運び 抱きしめたい 

だから ちょっと  far away …


そんな昔の歌が、アタマをよぎる。

気づけば、ずっと遠くまで来てしまった。

そんな想いとともに、あと一杯だけ
飲んで帰ろう。

bar torico 自慢の、希少価値の高いボトラーズモルト。
エチケットもアートである。
極上の一杯。

大好きな横浜。

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