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「目標を叶えるには思うだけじゃ駄目なんだ」WOOPに1ヶ月間取り組んだ高校生3人それぞれの気付きと学び(後編)


前編記事はこちら ↓

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(最初は少し戸惑いがあったと話すTAさん)

TA:そうですね…目標の障害となる“邪魔する悪魔”という言葉はWOOPに出てきたのですが、なじみがないだけに「邪魔する悪魔…悪魔って何だろう…?」といった具合にちょっとだけ戸惑ったのを覚えています。
 
でも、取り組みへのモチベーションは元々あったので、やりたかったことや、やらなければと思うものを「よし書こう!」と思ってどんどん書き出していったら、けっこう書けました。
 
ーーWOOPで実際に建てた目標や計画に対して、初回のWSから1ヶ月後の振り返りWSまでどんな気持ちで取り組みましたか?
 
まこぴー:
元々卓球が好きで卓球部に入ったので、WOOPをやることで卓球が強くなれるのだったら、ぜひやりたいという気持ちになりました。
 
いかりん:
昨日も部活が終わった後にいろいろ話しながらみんなで書きました。部員同士で話す機会もできてよかったなと感じています。

(振り返りWSで沓澤博士の解説を聞くTAさんら)

TA:先ほどお話ししたように、自分の場合は嫌だったというわけではないのですが、学校で課題に取り組むのと同じように「やらなければ…!」という義務感は当初少なからずありました。良し悪しではないのですし、他の人がそうとは限らないと思います。
 
ただ、実際に結果が出せたのですごく良かったなと振り返ってみて今は感じています。
 
具体的には、勉強の苦手克服など2つの目標を設定したのですが、最初のうちはどちらかの目標しかできなかった日が結構多くて「これはやばいな…」と思っていました。
 
ただ、後半になるにつれて「1分1秒でもやろう!」みたいな気持ちが芽生えてきて、やる気が出てきました。
 
そこから「目標は達成できる!」と思いながら意識してやってみたら、どちらの目標も無理なく達成することができました。

(WOOPを担当した沓澤博士。WSでもファシリテーターを務めた)

ーー後半になるにつれてやる気が出てきた理由は何だと考えていますか?
 
TA:2つの目標のうちの一つに「数学の苦手を減らしたい」という目標を設定したのですが、その苦手を克服するためにいろいろ取り組んで、実際に克服できたことが大きかったですね。「自分にもできるんだ!」と自信がつきました。
 
さらに、苦手を減らすために取り組む中で新たな苦手も発見して、それがきっかけで「よし、またやろう!」といった気持ちになって、そこがモチベーションになった部分もあります。

WOOPを取り入れたことで部内で起きた変化

(「フットワークを意識してできるようになった」と笑顔で語るまこぴーさん)

ーーまこぴーさんは1ヶ月間WOOPに取り組んでみてどうでしたか?
 
まこぴー:あっという間に過ぎた感じがありました。思いの外短かったですね。
 
僕は本番の試合でフットワーク(足を使って卓球台の反対に回り込むなど打ちやすいポジションを確保する動きのこと)を使うことがこれまで全然できていなかったのですが、今回のWOOPをきっかけに意識してできるようになりました。
 
今まで何となくこうしたい・こうありたいという思いがあっても、そのために具体的にどうするかについてはあまり考えたことがありませんでした。
 
でも、こうしてWOOPのような機会を得たことで、少しずつの積み重ねを大事にしながら思いや願いに向かって具体的に取り組むことを明確にできたことがすごく大きかったと思います。

(「目標を意識できるようになった」と語るいかりんさん)

ーーいかりんさんはいかがでしょう??
 
いかりん:私はWOOPの目標を「試合で接戦となったときに勝てるようになる」と書きました。
 
書いたことによって練習中や練習試合などで目標を意識できたし、実際の大会で相手にリードされて切羽詰まった時でもしっかり深呼吸して間を置いたり、タオルを取る(※)ことを意識的に行ったりできるようになりました。
 
※卓球の試合では双方の合計点が6の倍数となるごとにタオルの使用が認められている。タオルを取ることで一呼吸置いたり試合の悪い流れを止めたりと戦略的に使うことが多い。
 
ーー部活単位でWOOPに取り組んだことは、部活内にどんな変化や影響を生じさせましたか?
 
TA:自分のWOOPの目標は「数学の苦手を減らす」という勉強に関することでしたが、ちょうどWOOPに取り組んでいた期間に部活のメンバーが塾に通い始めたんです。
 
そこで「これは負けられない…!」と思ったところにWOOPが重なって、図らずも部活内で勉強に取り組もうという雰囲気ができていったなと、振り返ると思います。

(振り返りWSでも卓球部のメンバーと話し合った)

ーーそれは嬉しいですね。卓球部の皆さんはどうですか?
 
まこぴー:自分のことで手一杯で、あんまり周りのことは分からないのですが、WOOPを書くために自分の良かった点などを周囲に聞く中で、自分でも気づいていなかった事柄についてメンバーに言葉をかけてもらえたことは大きかったですね。
 
いかりん:「あれが良かったね」みたいな感じでね。
 
まこぴー:そうそう!「ここができてない」とかとか言い合って。自分だけじゃちょっと分からないことに気づいたりしました。
 
ーー周りの人もお互いに伝え合って、部活の中でお互いにWOOPの実践ができていった感じですね。

WOOPは学校生活や将来に活かせると実感

ーーWOOPのどんなところを改善したらもっと使いやすくて価値あるものになると思いますか?
 
TA:そうですね…とても良い枠組みでしたが、「こういうふうに書いた方が良い」といったアドバイスや「これができると、こんな風になるかも」といった仮説がもっと示されていればより良かったかなと思います。
 
いかりん:みんなから見てよかったことや、みんなと話したことなどコミュニケーションについて記録する項目があったらより良かったかなと感じています。
 
まこぴー:僕にとっては完璧でした。夢を叶えるツールですね(笑)。
 
ーーWOOPは今後、学校生活や今後の人生でどんなことに使えそうだと感じていますか?
 
いかりん:学校の試験のために勉強する際に、どんなことをどこまで頑張るのか設定して、自分自身で計画的に取り組むのに役立ちそうだなと感じています。
 
TA:勉強という意味では学校のテストだけでなく受験勉強でも活かせると思います。
 
まこぴー:部活動でも役立つと思います。食事から筋トレのメニューまで、目標に向かって取り組むのに役立ちそうです。

(振り返りWSに参加したメンバー全員で記念撮影)

ーー高校生活全般で活かせそうですね。今後挑戦したいことや将来の夢はありますか?
 
まこぴー:何事も全力でやることがこれまであまりできてなかったことを改善する“戒めツール”として、WOOPの考え方を今後の部活動で活かしていきたいですね。そして、将来は…とにかく幸せになりたいです(笑)。
 
いかりん:今回一緒にWOOPに取り組んだ仲間とダブルスを組み、この秋に開かれる大きな大会に出場します。そこで良い結果を残したいです。二人で話し合ってWOOPにも書きました。将来は子供に接するのが好きなので、そういった関係の仕事につけたら良いなと考えています。
 
TA:僕は次のテストで良い点数を取りたいです。今回のWOOPで苦手な数学の分野を克服できたので、その結果をしっかり確かめたいです。そして、将来は最強のプログラマーになりたいです!

(終始明るい笑顔で楽しそうにしていた3人)

ーー皆さん素晴らしい夢ですね!最後にこれだけは言っておきたいということがあれば、ぜひお願いします。
 
まこぴー:目標を叶えるためには思うだけじゃ駄目なのだと実感しました。WOOP最高でした!
 
いかりん:(WOOPの取り組みを通じて)みんなと話す機会も増えて、良い感じに仲良くなれたのがすごく良かったです。
 
TA:今後の勉強にWOOPを活かせそうです。ありがとうございました!

まとめ

WOOPは辛さや苦しさの中でポジティブなことに目を向けて楽しさを見出すための訓練です。そして、これはツールであり、ひとつのきっかけです。ぜひこれを使って充実した将来の夢に向かってもらえれば嬉しいです。ありがとうございました!

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