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小学生の息子がバスケを始める時、まず髪を赤く染めた。

2021年1月7日『SLAM DUNK』の映画化を、作者の井上雄彦さん自らTwitterで発表、我が家でも小躍りし、歓喜しました!

『SLAM DUNK』と言えば、高校バスケを舞台とした、発行部数1億2000万部を超える大人気漫画。
1991年〜1996年の単行本発売から、2001年には完全版、2018年には新装再編版も発売。
その度に、ますます続編を希望する声が大きくなったように思います。

我が家でも単行本はもちろん、イラスト集や連載終了後を描いたもの、イノウエバッジ店のバッジ、Tシャツ、タオル、安西先生のシューズバッグ…いろいろ買っちゃいました。
キリがないですが、見ると欲しくなっちゃうんですよね…。

現在中学1年生の息子も『SLAM DUNK』ファンで、親子で愛する漫画。
息子と喜びを共有できるのも、思春期の母としては嬉しい限りです。

今か今かと公開を待ち望んでいるわけですが、それは世の中も同じようで、毎日のように『SLAM DUNK』に関する記事が上がってきています。
作者の井上氏がOK出したなら、期待できる、と言う声も。
ちなみに我が家では、『ONE PIECE』も尾田っちが総指揮したものなら!と映画を観に行くようになりました(笑)

バスケがしたいです…!

そんな世代を超えて愛される『SLAM DUNK』。
息子が小学4年生の時、体育の授業でバスケットボールに触れ、5年生の体育では男女混合のチームで息子はなかなか思うようにできず、「ちゃんとバスケがしてみたい」と言い出し、6年生に上がって近くのミニバスのチームに入りました。

「バスケがしたいです…!」

と、やる気漲っていた息子は、当然のようにバスケットゴールが欲しいと言い出しました。
こんなにやる気があるならと、誕生日プレゼントとクリスマスプレゼントの前借りと不足分はお年玉貯金を降ろして購入。
すると、息子だけでなく、毎日のように友達がバスケをしにくるように。

いつもゲームばっかりだったのに、ゴールが一個あるだけでみんな外で遊ぶんだということを実感。
ですがバスケは音がうるさくて、近所からクレームが入ると聞いていました。
なので、近所には声をかけ、お向かいの車に当たらないようガード役を置くことなど約束しながら。
それでもお向かいは私の同級生の実家で、その子がバスケ部だったこともあり、いつもニコニコ見てくれて、本当にありがたかったです。

委員会とかで息子の帰りが遅くても
「ただいま〜」
と誰かが玄関にカバンを置き、バスケをする日々。
うちのウォーターサーバーも大活躍。

ちなみに私はバスケは体育でやったくらいで、ルールは『SLAM DUNK』で得た知識しか知らない人間です。
なので、まずバスケを知らない子たちのために、玄関に『SLAM DUNK』を常備。
子どもたちは、玄関で座学、外に出て実践というスタイルを身につけて行きました。

桜木花道みたいな赤いボウズにしたい

ミニバスの体験もはじめは一人で行くことに抵抗があったけれど、1コ下には同じ小学校の子がいたり、幼稚園が一緒だった子がいたり、徐々に前向きに。
そんなモジモジくんなくせに、頭は赤く染められていました。

初日女子チームの子たちは、かなりザワザワ。
比べて、男子チームはみんな嬉しそう(笑)
やべーやつ、来たーーーー!みたいな盛り上がり。

ちなみにコーチが一番心配そうだったかもしれません。
「これだと試合に出れないと思うから」と。
「試合までにはボウズにする」と言ったらほっとしてました(笑)

そのミニバスに入る直前、小学6年生の春

「桜木花道みたいな赤いボウズにしたい」

と言い出した息子。

なぜ赤いボウズにしたいのか聞くと、

「バスケをやりたいから」

カタチもカタチから入る息子。ボウズにすらしたことないのに。
ちっがーーーーーーーーーーう!って思いましたが、まあ「カタチから入る」も常套手段ではあります。
なので彼の気持ちを尊重し、一応前向きに検討。

ただし、校則をぶっちぎって染めるのは違うと思うので、

・学校から許可が出ること
・自分のお金で染めること

を条件にしました。
清潔感を保つために散髪するのは保護者の義務だろうけど、染めるのは管轄外だと思うので。

そして、息子はすぐに校長に直接聞きに行きました!
「担任じゃないのね」
上の娘から合わせて3年もお世話になっている先生だったので、私も仲良くしてるし、信頼もしていましたが、すっ飛ばしてトップに聞きに行ったようです。
仕事できるな(笑)

校長の返答は

「学校で配布しているガイドラインに、ダメって載ってなければいいよ」

「えーーーーー!いいのーーーーー?」

親としては、ダメだと思ってました(笑)

そして、普段ルーズで適当な娘だけど、小心者なところがあり、このガイドラインをくまなくチェック。

「書いて…ない。」

「だよね?!いいよね!」と喜ぶ息子。

そして、まあGWだし、学校行くの不安なら最終日黒く染めればいいしねと、私は自分に言い聞かせながら決行。

いつもお世話になってる美容師さんは、元々いつものカットのつもりで予約してましたが、息子の話を聞いて「じゃあ今からやろう!」と。
そして「小学生にこんなガッツリカラー初めてて価格設定してない」と言いながらやってくれました(笑)

一緒に居合わせた、私と同世代と思われる男性に
「バスケをやるので、『SLAM DUNK』の花道にしたいらしいです。」
と話したら
「おお!最後まで見たい」
と嬉しそうでした(笑)
でもお連れの方が終わっちゃったんで、あとでお店のSNSチェックしてって言われてましたが。

初ブリーチも全く痛がらず、ずーっと嬉しそうな息子。
本当は、桜木花道くらい、リアルだとロンブーの淳くらい真っ赤にしたかったみたいですが。

それでもあの時「やりたい」を「できる」にして嬉しそうな彼をみると、やっぱりよかったなと。

いつもの私ならやんわり

「自由な校風の高校入ればできるよ」とか
「大学行けばなんでもできるよ」とか

ごまかした気がするのですが、何かを始めるきっかけとして、憧れの人の真似をすることを選んだのだとしたら、彼にとっては必要なことだったのかも。


ちなみに、息子の一番好きなキャラクターは「宮城リョウタ」です。

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