見出し画像

1990年代に今すぐ戻れる“渋谷系”

ある歌番組で、ORIGINAL LOVEの「接吻 -kiss-」という曲が、日本で最もカバーされた曲として紹介されていました。

ORIGINAL LOVEは、私も学生時代何度もライブに足を運んだバンド。その思い出とともに、あの頃繰り返し聴いた“渋谷系”をまた聴きたいという衝動がふつふつと!

“渋谷系”とは、1990年代に東京・渋谷から発信された、日本のポピュラー音楽のことをいいます。とにかく、音楽もアーティスト本人もおしゃれでかっこいい!というちょっとチープな表現になってしまうほど、スタイルも確立されていました。

懐かしいけれど、まったく古さを感じさせない“渋谷系”サウンドのおすすめ曲とともに、3組の大好きなアーティストをご紹介します。


RIGINAL LOVE / オリジナル・ラヴ
現在、田島貴男のソロユニットとなった、ORIGINAL LOVE。
「最もカバーされている」という事実が裏付けるように、世代を超えて愛される楽曲を生み出してきました。
前述の「接吻 -kiss-」は、1993年に発売されたシングルで、もう30年も前の作品になります。
当時の田島は、“渋谷系”と括られることを疎んでおり、ライブで「おれは渋谷系じゃない!」と言い放ったことでも話題となりました。

田島は、PIZZICATO FIVEの小西康陽に惚れ込まれ、2代目Vo.を務めていた時期もあります。
田島の「甘い」と形容される歌声は、とてものびやかで耳心地のよさが魅力です。
代表曲は「接吻 -kiss-」の他「プライマル」「朝日の当たる道 AS TIME GOES BY」など多数。

おすすめは、2nd Single「月の裏で会いましょう—Let’s go to the darkside of the moon—」。
新たに撮り直した音源もありますが、やはり当時に飛んでいけるこちらをぜひ。


The Flipper's Guitar / フリッパーズ・ギター
活動期間わずか2年という、伝説的なバンド。メンバーは、音楽プロデューサーの顔も持つ小山田圭吾と、渋谷系の王子様と呼ばれた小沢健二の2人。
このカタチになるまで、メンバーが変わり、バンド名が変わりながらも、音楽と向き合ってきた2人ですが、当時は音楽性のみならず、ファッションや歯に衣着せぬ物言いや振る舞いなどでも、話題をもたらしました。
小山田・小沢ともにORIGINAL LOVEの熱狂的なファンで知られており、音楽活動においても影響を受けたとも言われています。

1st Album は小沢による全曲英語詞という、チャレンジングなデビューでしたが、2nd Albumでは一転全曲日本語詞に。よりポップで親しみやすくなり、彼らの楽曲の中で、一番売れたSingleはこのAlbumに収録されています。

解散後、小山田は「Cornelius / コーネリアス」として音楽活動を開始。
国内外多くのアーティストとコラボし、楽曲提供からプロデュースまで幅広く活躍されています。彼が2008年に発表した作品「Sensurround & B-Sides」は、音楽界では最も権威があるとされているグラミー賞で、ベスト・サラウンド・サウンド・アルバムにノミネートされるという快挙も。

一方小沢は、シンガーソングライターとしてソロ活動を開始。CMにも起用された「ラブリー」はじめ、ヒップホップグループのスチャダラパーとコラボした「今夜はブギー・バック」など、ヒット曲を輩出しながらも、日本での音楽活動を休止し、渡米。
その後は主だった日本での活動はなかったにもかかわらず、2017年19年ぶりに本格的に活動を再開し『流動体について』を発表。当時、渋谷系王子にメロメロだった女子たちは沸きました!!

ご紹介するのは、やっぱり聴きたい!最も売れた 2nd Single「恋とマシンガン」を。


PIZZICATO FIVE / ピチカート・ファイヴ
小西康陽と野宮真貴からなる音楽グループですが、とにかくおしゃれ!その一言に尽きます!
ORIGINAL LOVEの田島が脱退した後の、3代目Vo.が野宮。
「スウィート・ソウル・レヴュー」「東京は夜の七時」などの楽曲で名を知られることとなり、音楽性のみならず、野宮曰く「キャッチー」で「ファンキー」なファッションやルックスも、“渋谷系”の代表と言われる最大の理由でしょう。
2019年には「THE BAND OF 20TH CENTURY:Nippon Columbia Years 1991-2001」を発表し、YouTubeにおいて12曲のMVが配信されています。私も即買いですw
私と主人2人の誕生日が3月だったので、披露宴では「3月生まれ」を使わせていただきました。

前述の2曲も素敵ですが、おすすめは大好きで思い入れのあるこの曲「悲しい歌」。



大好きな3組の渋谷系アーティストを紹介しました。
この他にもカジヒデキが在籍していたbridge / や、“渋谷系”の歌姫と言われたカヒミ・カリィなども、当時を彩ったアーティスト。

最後に、ぜひ紹介したいアーティストを一組。
TOKYO No.1 SOUL SET / 東京No.1ソウルセット
“渋谷系”で一番聴いたのは、このグループかもしれません。
音楽のジャンルはヒップホップに分類されてはいますが、基本ロックが好きな私にも耳馴染みがよく、なんと言ってもVo.BIKKEによる、とうとうと語るような独特のラップが特徴。クセになります!!

妹とライブに行く直前に事故ってしまい、アンコール(しかも映像のみ!)しか観れなかった、という苦い思い出も今となっては懐かしい…。
Gt.の渡辺俊美は、一人息子のために作り続けたお弁当が話題を呼び、エッセイ『461個の弁当は、親父と息子の男の約束。』を出版。その後、漫画化・ドラマ化・映画化もされています。

紹介するのは、とにかく一番聴いたであろう「ヤード」を。


今では、いつでもどこでも、どんな時代の音楽にも出会える、本当に恵まれた環境です。
「CDは引っ越す時に手放してしまった。」
「彼の車で聞いていたから、実は持っていない。」
そんな方もぜひ、自分の思い出がつまった曲を思い出して、聴いてみてはいかがですか。

引用:公式YouTubeより


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?