見出し画像

クラスで1人は許されない

三男は自ら交友関係を築こうとしない。自閉症特有の、「自分の世界で完結しているから関わろうとしない」「友人は欲しいが作り方がわからない」といったことが原因であるだろう。幼稚園や低学年ならば、そんな子相手でも関わりに来てくれる子がいるためクラスでもさほど浮かずにやってこれた。なので昨年、三年生まではさほど心配はなかった。

 しかし児童発達科の先生には
「小学四年生に入ると『友達がいることがステータス』になってきます。グループも明確に出来て、そこに入れないことで居辛さが出ると考えてください」
と予告されていた。
 そして、四年生の今、まさにその通りになった。行きしぶりが酷くなり、前期はなんとか登校したものの、夏休み明けから遅刻欠席が増え、十月は一日も登校できていない。

 本人が「1人でも楽しい」と思っていても、周りが認めてくれないのだ。「友達がいないのはおかしい」「1人のやつに関わるとこちらが浮く」。クラスカーストが形成される小学四年あたりから、友達がいること、友達が多いことはカースト上位にいるための重要事項となる。そこを無視してまで三男に関わろうする子は今後も現れないだろう。

 年内は登校できないであろうと覚悟している。みんなが下校したのちに先生に会いに行く、数時間だけ職員室で勉強しくなど、何かしら学校に顔を出す手段を考えているが、何が本人にとってプラスになるのだろうか。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?