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大腿骨近位部骨折のリハビリテーション栄養 ポイント5つ

本日も引用は

です。

1.骨折前から栄養障害、サルコペニア、フレイルを合併していることが多い。

「骨折の発症前から、サルコペニアや身体的フレイルに該当する方は少なくないと思います。つまり栄養障害も合併していることが多いと思います。ただ運動を進めるのではなく、そもそもの骨折の原因を考え、問題解決することが重要だと思います。」

2.骨折と手術による侵襲や周術期の禁食で、栄養障害が悪化しやすい

・摂食嚥下障害の存在を想定しないなど、周術期での対応を誤ると、誤嚥性肺炎や窒息で致命的となることがある

・致命的とならなくても禁食期間が長くなることで、摂食嚥下機能やADLの最終ゴールが低くなることもある。

「とりあえずの禁食も危険ですが、評価不足によるハイリスクな食事設定も低栄養に繋がります。まずは安全に栄養摂取できる方法を評価することが、STに求められる役割かと思います。」

3.術後早期からのリハと併用して強化型栄養療法を行うことが推奨される

・死亡率および合併症発症率の低下やADLおよび筋力の改善を目的として勧められる。

・強化型栄養療法の介入方法として、高エネルギー高タンパク質栄養剤の追加による補助栄養療法や、管理栄養士によるカウンセリングや栄養サポートを考慮する。

「やはりリハビリ職の栄養学の知識は重要であると共に、管理栄養士とのこまめなやりとりができる環境は、リハにもかなりプラスになりそうですね」

4.サルコペニアの摂食嚥下障害を認めることがあるため、必ず摂食嚥下機能を評価する

・大腿骨近位部骨折に伴う摂食嚥下障害は、サルコペニアが原因のことが多く、適切に評価して対応すれば骨折前の機能まで回復できることが少なくない。

・すべての大腿骨近位部骨折患者に摂食嚥下障害の存在を疑うことの重要性を改めて強調する。

「整形疾患の場合、STまでオーダーが来ないパターンも少なくない気がします。整形疾患だから嚥下機能は良好。と解釈してしまうことで、栄養障害含め様々なリスクに繋がる可能性があります。サルコペニアによる嚥下障害という概念を更に広めていくのが、大事だとも思います。」

5.転院時にはリハ栄養サマリーなどで、リハ栄養ケアプロセスの連携を行う。

「調べてみたところ、エクセルで印刷可能なページがありました!

神奈川県のHPですね。このようなサマリーが使用されることで、次施設に申し送る際にも、栄養面や嚥下面での情報共有がしやすいですね!」


本日も引用は

でした!


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